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雑談 : OMデジタル 勝手にLマウントアライアンス待望論

CP+2021が閉幕し、今年の各メーカーの動きが見え隠れしていますが、個人的にOMデジタルがLマウントアライアンスの仲間入りする事に期待してします。OMデジタルは、マイクロフォーサーズ宣言したばかりでしょと言われてしまうと話は終わってしまうので優しい気持ちでお付き合いください。

Lマウントアライアンスは、新しい仲間を否定していない

CP+2021オンラインでLマウントアライアンス オンラインミーティング「Lマウントアライアンスの今とこれから」が配信され、その中でシグマ 大曾根氏があくまでも個人的な見解・想いである事を前置きしながら…※47:50あたり

Lマウントを世界の標準マウントにしたいと思っている。今は3社であるが、今後は仲間が増えてくる可能性があるでしょうし、このマウントはかなりしっかりしているので単なるカメラはなく、動画カメラとか、機械産業用のカメラとか測定器などにどんどん広がるような応用性の高いマウントになると期待している。

…と語り、パナソニック津村氏もライカ杢中氏も同調するような表情と仕草で、何かしら話が進んでおり、そう遠くない未来に新たな仲間が加わる事に期待してしまうのは私だけでしょうか。

自由になったOMデジタル

CP+2021に向けて公開されたOMデジタルの現状と今後の方向性を語った「オリンパスを受け継ぐ、OMデジタルソリューションズの想い」を公開しました。

その中でOMデジタルがマイクロフォーサーズ宣言をした事は一旦置いておいて、オリンパスから独立した事で自由になった事をアピールしており…

  • 付加価値を届けるという面において、大なり小なり制約がなかったと言えば嘘になる
  • これからは1つの会社なので、制約はない
  • 一方で大会社(オリンパス)だったからこそ許されたリソースなどがあり、当然会社が独立した以上は赤字は許されない
  • 予算をどこに使ってどこを抑えるのか、結果として何を提供するのか、すべてを自分達で決められる
  • 新しい枠組みの中で新しい価値を提供できるのか、これをみんなで考えているところ

上記のように語っており、これまで映像事業が何か大きな事を決める時はオリンパス本体の許可が必要だった事が伺えます。そう現時点でOMデジタルは、自分の意思で予算をはじめどのような製品を開発していくのか決める事が出来るのです。ただし以前のように赤字は許されませんが…ここがフルサイズミラーレスに踏み出せるのかどうか気になるところ…。

映像系メディアやユーザーが「お~!」と話題にしてしまう新製品

2021年2月にAERA dot.にOMデジタルソリューションズ CTO 片岡摂哉氏 インタビュー記事が掲載され…

年内に……時期はお話しできませんが、現在頑張っております。あまりしゃべってしまうと怒られるんですが、少なくとも新社をつくってまでカメラづくりを続けてもらってよかったと言ってもらえるような製品を今後も出していきます。当然、一つだけではないので(なんと! 赤城)。そのなかにはみなさんが「おー」と声を上げるような、特集を組まなきゃ、みたいな製品が含まれています。AERA dot. インタビュー記事より

その時は次世代「OM-D フラッグシップ機」を想像しましたが、OMデジタルがLマウント フルサイズミラーレス機を発表したら、みんなは「お~!」と話題にするし、片岡氏が言うようにメディアは特集を組むのではないでしょうか。

OMデジタルはマイクロフォーサーズ宣言を行っているので、メインストリームはマイクロフォーサーズで行くと思います。しかしLマウントアライアンスで新型カメラを早いペースで積極的に投入しているのはパナソニックだけ。ライカの開発はマイペースであくまでもメインはM型だろうし、シグマのFoveonフルサイズミラーレス機は時間が掛かりそうだし、そういう状況の中ならOMデジタルはLマウントにおいてパナソニックほどの開発ペースは必要ないように感じます。あとはフルサイズセンサーに対応したL.ZUIKOレンズも見てみたい。※「M.ZUIKO」の「M」は、マイクロフォーサーズの略

ちなみにEマウントは、ボディ側の仕様は開示していない

今回の話の流れでEマウントの可能性を期待する方がいると思います。Eマウントはオープンなイメージがありますが、秘密保持契約を前提に仕様を開示しているのはあくまでも " 交換レンズとマウントアダプター " のみで " カメラ " 側の仕様は一切開示していません。現時点においてソニー以外のちゃんとしたメーカーが " Eマウント カメラ " を造る事は現実的ではありません。※「Eマウント」基本仕様開示への申請に関して

勝手にLマウントアライアンス

OMデジタルがフルサイズミラーレス市場に参入すると仮定した場合、縮小するカメラ市場と開発費・時間などを考えると新たな独自マウントを立ち上げる事は現実的ではなく、やるのであれば「Lマウントアライアンス」なのかな~と。

現時点でOMデジタルがフルサイズミラーレス市場に参入する意思があるのかどうか分かっておらず、そのような噂は何1つありませんが、自由になった今 参入するなら今しかないと思います。そうなったら個人的に胸熱かも。

 

少し話は変わって、いつもは取り上げる事がほとんどない特許情報になります。

オリンパスの積層型撮像デバイスの特許

2021年1月21日にオリンパスの「積層型撮像デバイス、撮像装置、撮像方法、学習方法及び画像読み出し回路 | 特開2021-5846」の特許が公開されています。私は理系の人間ではないので断言は出来ないのだけど、AI処理を行う事で高速なリアルタイムトラッキングを可能にする積層型撮像デバイスな印象です。間違えていたらごめんさい。

先程のOMデジタル動画の10:54あたりから今後予定している新しい技術に対して「元の画が良くないと良い写真は撮れないので、これからも良いレンズ、単に性能が良いだけではなく、これまで撮れなかった制約を取り除く良いレンズを造っていきたい。」「画像処理と画像認識の領域は、さらに追求していきたい。」「色んなテクニックがないと撮れなかった写真を手持ちで手軽に撮るコンピュテーショナル・フォトというかデジタル技術は磨いていきたい。」「今それに合わせた仕込みを色々やっているので、ぜひ楽しみに待っていただきたい。」と語っています。