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雑談 : パナソニック LUMIXの行方 あとマイクロフォーサーズの今後

2021年6月にパナソニックは社長交代を行う予定で楠見雄規常務執行役員が内定しましたが、不採算事業からの撤退を示唆しており、すでにカメラやテレビなどが含む「スマートライフネットワーク事業」主力から外れた報道も行われ、2021年に向けて雑談を少しだけ。

SankeiBizニュースイッチの報道記事を参考にしています。

映像(民生カメラ)は「スマートライフネットワーク事業」の中に組み込まれており、民生カメラ事業単体の詳細な収益は決算で分かっていませんが、秋に " LUMIXが外部との協業を検討中 " という報道があり、2021年に就任する新社長が「強みを持てない事業は、冷徹かつ迅速な判断で事業構成から外す」と語っているだけに現実化するかもしれません。

LUMIX

パナソニックは、映像の業務用機器も展開しているので民生カメラとは別に考える必要があります。パナソニックは、Lマウントでフルサイズミラーレス市場に参入しシェアよりも利益率重視の製品展開を行っており、インタビューなどでは順調に推移している事を語っていますが、実際はちゃんと事業を維持できる利益を上げているのかどうなのか気になるところ。

個人的にマイクロフォーサーズ・ユーザーなので2021年以降のパナソニックとOMデジタルの行方に注目しています。パナソニックはLマウントに注力しているだけに、多くのマイクロフォーサーズカメラ&レンズは登場しないと思っている方は私だけではないはず。OMデジタルの方は、別の機会で雑談できればと思っています。

GH5後継機は確定だけど、G9後継機を計画しているのかどうか…

パナソニック 山根洋介氏は、インタビュー動画公式LUMIXムービーでビデオ・クリエイターに向けて新型GHカメラを開発中である事を明らかにしているので、早ければ2021年に「GH6 (仮名)」が登場するのではないでしょうか。

私自身「G9」をメイン機にしているので、「G9」後継機を計画しているのかどうか…。8月のインタビュー記事で「GXライン」と「LXライン」の開発の優先順位が低い事を明らかにしていますが、「G9」後継機に関しては " フルサイズとマイクロフォーサーズのバランスを見極める " と含みを持たせています。

パナソニックがLマウントで「S1/S1R」を投入した時点で「G9」の役目が終わったような気もするし、「S5」が「G9」後継機的な意味合いも持たせた機種でマイクロフォーサーズからLマウントへの移行を促しているように感じる事も。

2021年以降、新世代のマイクロフォーサーズ機が出たら欲しいと思っているし、あと5年ぐらいはマイクロフォーサーズ・システムを楽しみたいと思っているので、「G9」後継機が出ないのであれば、OMデジタルの新型機を購入する事になると思います。

システムを維持しながらも新製品が出なくなるという事は、徐々にフェードアウトする段階に入った事にもなるので、そうならないためにもCP+2021に向けた新製品発表に期待しています。

LUMIX DC-BGH1 の可能性

今秋プロだけではなく動画ハイアマ層を狙ったような機種 パナソニック「LUMIX DC-BGH1」、ソニー「FX6」、キヤノン「EOS C70」が発表されました。特にパナソニックの「BGH1」はボックススタイルのマイクロフォーサーズ機で、最初はなぜ " LUMIX " で発売したのか疑問でした。

「BGH1」は、LAN / USB / Wi-Fi 接続する事によりマルチカムとして1台のPCで最大12台制御しストリーミング配信可能である事が特長の1つですが、パナソニックは先日その使用例動画を公開しています。もともと低予算のプロダクションでGHシリーズの動画機能が注目され、現在のGHシリーズ礎を築いてきたと思いますが、この「BGH1」も低予算でマルチカム・システムを構築できるのが1つのキーなのかもしれません。