ソニー α7Sシリーズで搭載が期待される技術・機能をピックアップ
今のところ今年の秋ぐらいにソニー「α7S III」が発表されるのではないか?と噂されていますが、搭載が期待される技術・機能をピックアップしてみました。※Update : 個人的なQuad Bayer配列 積層型センサーの解釈が間違えており訂正しました。
Quad Bayer配列 積層型センサー
ソニーはすでにスマートフォン用に「IMX586 : 4800万画素 1/2型 Quad Bayer配列 積層型センサー」 を商品化しており、すでにXiaomi Mi 9に搭載されてるイメージセンサーでご存知の方は多い思います。
小さなセンサーで高画素化してしまうと画素ピッチが狭くなってしまいます。このIM586の画素ピッチは0.8μmで、隣接4画素が同色のカラーフィルターであるQuad Bayer配列を採用し4画素を1セットにし4画素の信号を加算する事により低ノイズで4倍のダイナミックレンジを実現したセンサーとのこと。※プレスリリースより
※Update : 最初1200万画素相当の静止画になると掲載しましたが、それは間違いで日中明るいシーンで4800万画素で撮影可能です。申し訳ありませんでした。
Quad Bayer配列 積層型フルサイズセンサーへの期待
α7Sシリーズは低照度性能が特長の1つの機種なのでフルサイズ用に設計が施され8Kに対応した " 4800万画素 Quad Bayer配列 積層型センサー " が登場した場合、以下のラインアップになります。※この後で触れていますが、ソニーは4K60pを実装する事は簡単であると語っているので、α7S IIIは8Kに対応していると仮定しました
- α7 III … 静止画 2400万画素 / 4K
- α7R III … 静止画 4200万画素 / 動画 4K
- α7S III … 静止画 4800万画素 (1200万画素) / 動画 8K
IMX586よりも画素ピッチに余裕があるフルサイズセンサーでQuad Bayer配列を採用した場合、かなりの低照度性能が期待できるのではないでしょうか。あと産業用センサー「IMX294CJK」は、Quad Bayer構造のセンサーでパナソニック GH5Sが搭載しているのではないか?と噂されているだけに、マイクロフォーサーズやAPS-CでもQuad Bayerセンサーが製品化される可能性があります。
電子式可変NDフィルター
ソニーのカムコーダー FS7やFS5シリーズが搭載する " 電子式可変NDフィルター " は動画撮影においてかなり重宝しそうな機能の1つかもしれません。上記は数年前にソニーが公開している解説動画。自動でも手動でも可変可能な電子式NDフィルターで、例えば屋内から屋外に出るシーンなど光の強さに合わせて濃度を変化させ露出を一定に保ってくれます。※上記の解説動画は、日本語字幕に対応し#1~#4まで存在します。
グローバルシャッター
産業用センサーでもはや必須と言って良いグローバルシャッターが、民生機への搭載に期待が高まりつつあります。グローバルシャッターが搭載されたシネマカメラも登場しつつあるので「α9 II」「α7S III」にグローバルシャッターが搭載される事に期待しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。産業用でセンサーサイズは小さいものの裏面照射型 グローバルシャッター搭載 積層型CMOSイメージセンサー技術 " Pregius S(プレジウス エス)" も開発済みです。
次世代EVF
ソニーは去年「ECX339A : 0.5型 UXGA(1600×1200) 有機EL マイクロディスプレイ」を商品化しており、すでに2018年11月に量産開始されている模様。このEVFが発表された時から " α7S III " に採用されるのではな?と噂されています。もしかするとさらに進化したカスタムEVFが搭載される可能性も。
さらなる高速化
静止画も動画もサイズが大きくなる度に処理能力の向上が求められるので、α7Sシリーズもα9のように積層型センサーを搭載し、描画エンジン周りの高速化も図られるのではないでしょうか。
α7S III
ソニー α7S IIIは、開発に時間が掛かっている事を認めるインタビュー記事や「4K60pを実装する事は簡単」「顧客の期待以上のモノを作りたいと思っている」と開発にかなり力が入っているインタビュー記事も登場済み。今のところα7S IIIは、2019年秋ぐらいの発表が期待されていますが、どのようなスペックなのか精度の高い情報(噂)はまだ登場していません。