2020年ミラーレス生産台数が明らかに ソニー115万台 キヤノン105万台 ニコン25万台
SankeiBizが、ミラーレス・フラッグシップ関連記事を掲載し、その中で2020年ミラーレス・デジタル一眼レフ生産台数を明らかにしています。ペンタックス・GRの話も少しだけ。
まず最初にソニーが「α1」を発売し、ニコンもフラッグシップ機「Z 9」の開発発表を行い年内発売を目指している事、キヤノンは「EOS R5」が好調でこの3社競走が激化しつつある事を伝えています。その中でテクノ・システム・リサーチ調べによる2020年ミラーレス・デジタル一眼レフ生産台数が明らかに。見ていきましょう。
2020年 ミラーレス生産台数
- 総生産台数 … 326万台
- ソニー … 115万台
- キヤノン … 105万台
- ニコン … 25万台
ソニーとキヤノンは拮抗した生産台数である事が分かります。正直ニコンに関しては驚きというかZシリーズは思った以上にソニーとキヤノンに比べて数が出ていない印象。以前登場したニコン撤退憶測記事の2020年1~9月ミラーレスシェアでニコンは7.5%だった事をある意味裏付けるカタチ。※これもテクノ・システム・リサーチ調べ
ソニーは台数よりも利益率重視の戦略だと思いますが、ベストセラー機の「α7 III」は好調だし、他の「α1/α7/α9シリーズ」もきっちりコンセプト分けされており人気を博しています。
キヤノンは「EOS R5」「EOS R6」の供給不足が解消されつつあり、フラッグシップ機「EOS R1 (仮名)」の登場に注目している方は多いのではないでしょうか。
2020年 デジタル一眼レフ生産台数
- 総生産台数 … 239万台
- キヤノン … 171万台
- ニコン … 65万台
両社で236万台を占めますが、両社の生産台数は思った以上差がある事が分かります。7割がキヤノン、ニコンが3割弱といった感じでしょうか。
デジタル一眼レフ市場は急激に縮小しつつあり生産台数も下がってきていると思いますが、キヤノンはその中で維持しながらミラーレスへの移行が見えてきており、今年もしくは来年には出荷台数はミラーレスの方が上回りそうな状況に。
一方ニコンは、ミラーレスに注力しているものの移行が上手く行っていないような印象。ニコンはすでに数は追わず利益率重視の戦略で、1500億円でも利益が出る体制に持って行く事を掲げているの計画通りの生産台数であれば想定内かもしれませんが、数字ってインパクトありますよね。見方を変えれば、ほぼフルサイズ機だけで25万台という解釈もできます。
リコーイメージング事業は転換期を迎えている
ペンタックスの名が出てきていませんが、総生産台数239万台からキヤノンとニコンの生産台数を引くと3万台。あまり大騒ぎになっていないものの、先日リコーは第20次中期経営計画を発表しその中で…
PENTAX や GR 等のカメラ事業に関して、未来に価値ある事業として残す模索を行うという説明があった。他社との連携も検討するということだが、出資の受け入れや売却は考えられるか、詳細を知りたい。
弊社のカメラ事業には、GR や PENTAX というブランドを愛していただき、思いを持っていただいているファンがいらっしゃる。このブランドを未来に残していく方法を模索する。考え方に同意いただけるならば、連携や出資の受け入れなども選択肢の一つと考えている。お知らせすべき内容が決定すれば、お知らせする。
…とこの先 大きな動きがありそうな事を示唆しています。