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ニコン「Z 9」の裏で移動型作業ロボット用のハンドカメラを開発した事を明らかに

昨日ニコンがZマウント フラッグシップ機「Z 9」の開発発表を行い話題となっていますが、" ニュースイッチ(日刊工業新聞) " を見てみると、その裏でニコンが「移動型作業ロボット用のハンドカメラ」を開発した事を伝えています。

ニコン

移動型作業ロボット用のハンドカメラ

  • 高速画像制御を可能にするハンドカメラを開発
  • 1/500秒で撮影し、その画像データを処理してロボットハンドの手元の位置ずれなどを制御
  • 画像処理とロボット制御の組み合わせで、1秒間に100回の信号を送る100ヘルツでの制御を確認
  • 適用する作業に合わせて画像処理などを調整することで、今後500ヘルツでの高速制御ロボットに提案

2次元を撮影するカメラ1台、3D情報を得るためのカメラが2台を搭載し、現時点で毎秒100回撮影されたデータを元に制御可能なロボットハンドになる模様。カメラ自体の性能は毎秒500回計測できるとのこと。画像を見る限り " 黒ひげ危機一発 " でテストしている事が伺えます。

ニコンは先日「1インチ 積層型センサー」の技術発表を行いましたが、このセンサーは産業用途がメインに感じるセンサーで将来的にはこのような移動型作業ロボット用のハンドカメラにも採用されるかもしれません。ちなみにニコンはCP+2021で「1インチ積層センサーは、すぐ製品化する段階ではなく、これから事業化を検討していく」と語っています。

ニコンもキヤノンと同じ様にカメラ・光学に関してB2B要素が強くなっていくのではないでしょうか。キヤノンは製品別事業部体制から産業別グループ体制に再編し、民生カメラ事業は光学産業グループに組み込む事を明らかにしています。