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ニコン「Z9の供給は需要に追い付けない状況が続く」「レンズは2023年3月末までに40本弱」

先日ニコンは決算発表を行いましたが、質疑応答資料(PDF)を公開し、映像事業の今後の展開に対して興味深い事を語っています。

Q︓来期の映像事業の見通しは︖

A︓映像事業は、昨年度までの構造改革効果とプロ・趣味層向けにフォーカスする戦略により今期は着実に営業利益を伸ばしています。構造改革は引き続き継続し、今期末までに「3年間で事業運営費630億円削減」を完遂することで「売上収益1,500億円以下でも営業黒字を確保できる体制」を目指します。ビジネス面では、ミラーレス・カメラにおいても競争力が向上しつつあります。上期投入した新製品 Z fc は若年層や女性にも好評で、年末までにはフラッグシップ機 Z 9 を発売開始します。 評価の高いZマウントレンズは今期末までに約30本、2023年3月末までには40本弱にまで拡充する計画です。部品調達の制約がある中、製品の供給に最大限努力してまいります。

Q︓例年は下期の売上収益が多くなる傾向だが、上期より売上収益が減る計画になっている理由は︖

A︓ひとえに部品・部材不足による影響です。好評な新製品 Z fc に加え、予約を開始した Z 9 の受注も堅調ですが、部品調達問題により残念ながら製品供給が需要に追い付かない状況が続くものとみています。全社を挙げて部品の安定調達に努め、一台でも多くのカメラを、一本でも多くのレンズをお客様にお届けしたいと考えています。※2022年3月期第2四半期 決算説明会・主な質疑応答より

Zレンズ

Zレンズに関しては、今期末(2022年3月末)までに30本、2023年3月末までに40本弱までラインアップを拡充する予定とのこと。ニコンは「Z 9」を国内でも年内発売を予定しているだけに、望遠レンズ群の拡充が期待されています。ニコンは先日Zレンズロードマップを更新し、望遠レンズ群だけでなく、パンケーキレンズやDXレンズ群も予定している事を明らかに。

「Z 9」は品不足が続きそうな感じ

「Z 9」はまだ発売日すら決定していないので " 品不足 " という表現は時期尚早ですが、海外でも国内でも予約争奪戦の様相でかなりバックオーダーを抱えている事が伺える状況です。そして今回「部品調達問題により残念ながら製品供給が需要に追い付かない状況が続く」と語っており「Z 9」が品不足になる可能性がかなり高そうな展開に。「Z fc」など「Z 9」以外の製品も供給不足になる可能性がありますが、国内では年末年始商戦、海外ではホリデー・シーズンに突入します。