ホーム > カメラニュース 2018 > リコー 連結営業損益 1600億円の赤字になる見込みである事を発表

リコー 連結営業損益 1600億円の赤字になる見込みである事を発表

日本経済新聞の報道で知ったのですが、リコーが過去最大となる営業赤字となると伝えています。ネットとペーパーレスの普及により買収した北米の事務機販売子会社などの収益が低迷したため1800億円の減損損失を計上し、連結営業損益 1600億円の赤字になる見込みとのこと。

リコーの公式サイトを見てみると「通期連結業績予想の修正および減損損失の計上に関するお知らせ」と「ステークホルダーの皆様へ(3月23日発表の業績予想について)」2つのプレスリリースを掲載しています。

減損損失を認識したことにより、リコーグループの2017年度(2018年3月期)の業績予想は、利益で大幅な下方修正となります。先述のように、これは資産価値の見直しによる会計上の処理であり、新たな現金支出を伴うものではなく、キャッシュフローへの影響はありません。従って、リコーグループの事業活動に影響を及ぼすものでもありません

成長戦略に舵を切るのに伴って発生する今回の減損処理は、一時的にリコーの業績を大きく悪化させることになりますが、リコーがその事業構造を変え、新たな成長に向かって進むためのものと捉えています。

2017年度は、戦略転換によって、収益構造の強化および資産の適正化を行ない、構造改革におおむね目途を付けることができました。来る2018年度は全社一丸となり、業績を回復させ、当社の新たな成長に向けての第一歩を踏み出します。 ※ステークホルダーの皆様へより

今回のプレスリリースでは " リコーグループの事業活動に影響を及ぼすものでもありません。" としていますが、以前に " リコー カメラ事業 「遠ざける事業」報道が再燃 " という記事が登場しただけにイメージング事業はどうなってしまうのだろうと不安になるのも確か。

日本経済新聞の記事を見てみると…

  • リコーは営業利益の9割超を占める事務機事業が苦戦
  • 同業他社(キヤノン、富士フイルムホールディングス、コニカミノルタなど)は、既に医療関連など新規事業の育成に向けた歩みを始めている
  • 周回遅れとなっているリコーは過去の負の遺産を清算し、どれだけ早期に新規事業を創出できるかが生き残りの条件となりそう

今後もリストラと構造改革を行い既存事業を立て直しながら、新規事業の開拓が必要である事が伺えます。

リコー(ペンタックス)カメラの2018年は徐々に動き始めていて、ペンタックス K-1 Mark IIが4月20日発売が決定し、リコー GR 公式Facebookが立ち上がり4月には新サイト「GR official」公開を準備中である事も告知済み。同じく4月には「GR ファンミート / GR Meet」を開催予定。イメージング事業ではないと思いますが、バナー広告事業に参入し「RICOH 360 for Ad」の提供を開始しています。あと「ペンタックス K-3 II 後継機」に関しても ぼんやり見えてきた状況です。