リコー「イメージング事業は、リコーらしい特徴ある製品を作り続け顧客の声に応えていく」
リコーは6月24日に第121回定時株主総会を開催し、その質疑応答の中でイメージング事業に関して興味深いやり取りをしています。
Q : 厳しさを増すイメージング事業に対しての見解と、今後の事業計画や方針を聞かせてほしい。株主として、ユーザーとして、GRシリーズの継続と発展を切に願っている。
A : GRシリーズをご愛顧いただき誠に感謝している。新製品GRIIIの販売が好調に推移しており、関係する社員一同が勢いづいている。デジタルカメラの需要が縮小する中でファンの皆様の声を聞きながらリコーらしい特徴ある製品を作り続け、お客様の声にしっかりお応えしていく。
一方、デジタルサービスの会社に転換するうえで肝となる現場のデジタル化については、デジタルの目となる光学技術、カメラ技術が必須であり、これからも強化していく。※リコー 第121回定時株主総会 質疑応答より
今年の3月に開催された第20次中期経営計画説明会においてカメラ事業が他社との連携・出資・売却の可能性に言及し、5月に開催された決算発表においてセグメント的にデジカメとTHETAが切り離されつつある展開で、今回株主総会でこの質疑応答が行われました。
パナソニック報道記事でカメラ事業は " 歴史資産 " であり、売却・譲渡先がどこでも良いわけではなく、なかなか売却が難しい事を明らかにしており、リコーのカメラ事業も揺れていますがデジタルの目として光学・カメラ技術がどのくらいビジネス的に広がりを見せるのか気になるところ。今回の質疑応答によると「GRIII」の販売は好調でスタッフの勢いもある事が伺えます。
あとイメージング事業存続を望む株主がいる事は、心強いのではないでしょうか。