リコー決算発表「カメラ事業は黒字」新製品の販売が好調で大幅に増収増益
リコーが2021年度 第1四半期 決算 (2021年4月~6月) を発表しました。カメラ事業が入っているセグメント自体は赤字ですが、カメラ事業は新製品の販売が好調で大幅増収増益で黒字だった事を明らかに。おそらく「ペンタックス K-3 Mark III」の事と思われます。
リコー全体
- 売上高 … 4,248億円 (前年同期比 +20.6%)
- 売上総利益 … 1,523億円 (前年同期比 +24.8%)
全セグメントで営業利益が改善し特にデジタルサービス・デジタルプロダクツ・グラフィックコミュニケーションが大幅増益だった模様。オフィス事業に関しても地域的なコロナ対策の差はあるものの回復基調である事が決算プレゼン資料や決算短信(PDF)の説明で確認できます。
リコーのカメラ事業は「その他」セグメントの中の1事業であり、4月1日から社内カンパニー製を導入するにあたってセグメントの変更を行っており…
- その他 > SmartVison > 360°カメラ・関連サービス
- その他 > その他 > デジタルカメラ
THETAとデジタルカメラが切り離されています。以前はSmartVisonの中にデジタルカメラも組み込まれていました。
その他 セグメント
その他の売上高は、前第1四半期連結累計期間に比べ41.4%減少し55億円となりました。主にリコーリース 株式会社(以下、リコーリース)の持分法適用会社への移行により売上高及び営業利益が減少しました。カメラ事業では新製品の販売が好調に推移し黒字に転換いたしました。その他全体の営業損益は 32億円(損失)とな りました。リコーリースの持分法適用会社への移行による影響を除くと増収増益となりました。※決算短信より
その他セグメントは新事業への投資とリコーリース株式会社の持分法適用会社への移行により売上高及び営業利益が減少により赤字になったと説明しています。しかしカメラ事業自体は黒字だった事を明らかに。リコーは、THETA(360°カメラ)とデジタルカメラを別々でリストアップしているので、好調なカメラ新製品は2021年4月に発売した「ペンタックス K-3 Mark III」の可能性がかなり高いと思われます。
リコー全体の決算発表の中でリコーイメージング自体の実績やカメラ&レンズの販売台数や売上は分かりませんが、決算公告を見る限りここ数年で赤字が膨らんできていたので今年度どこまで挽回できるか注目です。少なくとも2021年度 第1四半期 (2021年4月~6月)のカメラ事業は黒字の模様です。
現時点で8月下旬に新世代スターレンズ「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」の発売を予定しており、未発表カメラ「R05010」が海外認証機関に登録済みでこちらの新製品を楽しみにしているリコー/ペンタックス ユーザーさんは多いのではないでしょうか。