雑談 : 繰り返されるニコンカメラ タワージャズ製センサー搭載の噂
Nikon Rumorsが、ニコン「Z 50」と「D7500」搭載センサーはタワーセミコンダクター(タワージャズ)が製造したモノかもしれないと噂しています。 タワーセミコンダクターが2020年3月に開催した投資家とアナリスト向けのオンラインミーティング資料(PDF)の中に「Z 50」と「D7500」の製品画像が掲載されていると伝えています。
もともとニコンカメラにタワーセミコンダクター製センサーが搭載されてる噂は、以前タワー側のプレスリリースでそれを示唆するような表現があった事が発端。基本的にタワー側が供給先を明かす事はないので憶測の域を出ない状況が続いています。
大手デジタル一眼レフ(DSLR)カメラ・サプライヤーと計画を進めている事を示唆
2018年5月タワージャズがQ1決算発表を行い、その中で大手デジタル一眼レフサプライヤーとの計画が始まる事を示唆。Q2決算では、計画が順調に進んでいる事を明らかにしその計画の中には裏面照射型(BSI)センサーも含まれています。
さらに2017年に遡ると「D850」4500万画素センサーはタワージャズ製ではないか?という噂ありましたが、その後ソニー製センサーであるとほぼ結論付けられました。こう見るとニコン界隈で潜在的にタワージャズ製待望論というか、ソニー製センサーに牛耳られたくないというか…何となくそういう意識があるのかなと感じる事も。
オンラインミーティング資料に「Z 50「D7500」の画像
ようやく今回の記事の話に移ります。32ページに市場の成長具合をカテゴリー別に示した資料が掲載されており、ハイエンド・フォトグラフィーの項目にARRIシネマカメラとニコン「Z 50」「D7500」画像が掲載されています。実際にタワーセミコンダクターが関わっていて画像を掲載しているのか、単に例として画像を掲載しているのか迷うところ。32ページの資料って客観的に市場の成長具合を示しているだけのように見えるし。実際この資料を元に何を語ったのか分からないので…。
1つの矛盾
個人的に「Z 50」が掲載されている事が矛盾というか気になります。「Z 50」が搭載する2000万画素センサーは、デジタル一眼レフ DX機「D500」と同じセンサーを搭載している可能性が高く、Nikon Rumorsも以前「D500」はソニー製センサーを搭載している事を掲載済み。なので今回の記事に " ? " を付けていると思われます。※「D7500」に「D500」と同じセンサーを搭載している事は製品ページに掲載
ソニー製センサー搭載ニコンカメラ
- Z 7 … IMX309BQJ
- D500 … IMX321
- D5 … T4K54 東芝(ソニー)
- D600 … IMX128
- D800 … IMX094AQP
- D7000 … IMX071
上記のデータはTechInsights(元Chipworks)のデータベースからピックアップ。(nikonと打ち込めば色々出てきます) センサースコアもそうだけど、カメラ市場が縮小しつつあるのかこういうデータベース系もあまり更新されなくなってきているので断片的な情報になりますが、東芝がソニーに譲渡してから基本ソニー製センサーと考えた方が自然。
ここでも「D500」の搭載センサーはソニー製 IMX321となっていて、普通に考えれば「Z 50」もソニー製センサーを搭載している可能性が高いと思いますが、どうなんでしょう。ちなみにPhotons to Photosのダイナミックレンジ・チャートで両機種を比べて見ると、ほぼ同じ動き。
ニコンやセンサー製造メーカーが明らかにする可能性は低く、おそらくTechInsightsのようなサイトが調べない限り本当の事は分からないのではないでしょうか。話は少し変わりますが、ニコンはどのようにセンサーを独自設計しているのか分かる海外記事も登場済みです。