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オリンパス 2019年下期に複数の新製品投入を示唆 新製品で損益分岐点を目指す方針

オリンパスが、2019年3月期決算情報を公開しました。映像事業 2019年3月期 通期実績 売上高 487億円 / 営業損益 -183億円となっています。2020年3月期 経営方針として、複数の新製品を投入する事により営業損益 -70億円まで回復させブレークイーブン(損益分岐点)を確保していく方針を示唆しています。

  • 映像事業は、マイクロフォーサーズ規格を活かした機動性の⾼いミラーレス⼀眼を訴求することでオリンパスブランドを強化し、⾼付加価値ビジネスを推進していく
  • 先期はベトナム⽣産⼦会社への⽣産移管の影響等により、⼤変厳しい実績となった
  • 今期も、⽣産構造改⾰による影響が継続することから、損失を計上する⾒込み
  • しかしながら、期を通じて⽣産構造改⾰の効果が現れることおよび下期に新製品の投⼊を複数予定していることから、今期の後半にブレークイーブンを確保し、通期の損失幅は縮⼩する⾒通し
  • 引き続き、費⽤および在庫管理を徹底するとともに、既存製品の⽣産効率の向上と新製品の⽴ち上げを確実に実⾏し、⽣産構造改⾰の効果を最⼤化していく ※決算説明会プレゼンテーション資料(ノート付き)より

今後もマイクロフォーサーズ規格を活かした利益率が高い製品を投入し、ブランドも強化していく方針の模様。2019年下期に新製品を複数予定している事も明らかにしています。プレゼン資料の右下には、OM-D E-M5ラインらしきイラストも。

オリンパスはインタビュー記事で " OM-D E-M5 Mark II 後継機 " に関しては計画中である事を明らかしており、「強豪メーカーとは違い同じようなラインアップで勝負するという事はない」とスタンスの違いも明らかにしています。PEN-F 後継機も登場するのかどうか気になるところ…それは " PEN-F ライン消滅 " の噂があるからです。

OM-D E-M1Xの搭載センサーと描画エンジンは据え置きでしたが、まだ信憑性は低いものの " マイクロフォーサーズ高画素機 " " 3200万画素センサー / グローバルシャッター " 情報(噂)が登場しつつあります。

レンズロードマップ

レンズロードマップでは「広角ズームレンズ」「標準ズームレンズ」「望遠ズームレンズ 2本」「大口径単焦点レンズ群」を予定しています。「大口径単焦点レンズ群」に関しては " F1.0より明るい超大口径単焦点レンズではないか? " という推測も。あと日本製レンズが復活しそうな事も示唆しています。

物言う外資系ファンドが経営に参画し、カメラ事業が縮小もしくは撤退する事になるのでは?という憶測が業界に流れたものの、新社長 竹内康雄氏がカメラ事業売却を否定した事もあり、2019年下期に新製品を投入し計画通り損益分岐点にまで戻せるのかどうか注目です。