ペンタックス元社長「デジカメの分野でソニー以外に元気な日本企業はない」
現代ビジネスが、パナソニック低迷記事を掲載しました。この中でペンタックス元社長 浦野文男氏のインタビューを紹介していて「私がよく知っているデジカメの分野でも、ソニー以外に元気な日本企業はありません。」と語っています。
- パナソニックの苦境を笑える企業は少ないはず
- 私がよく知っているデジカメの分野でも、ソニー以外に元気な日本企業はありません
- パナソニックのような巨大組織の場合、世界でトップを獲れる分野をひとつ、あるいはふたつは持たなければ、組織が維持できない
- ベンチャー企業のように、ユニークな家電がヒットすればそれでいい、とはいかないのです
- 変化と競争の激しい時代に、どの分野で、どうやってトップを獲ればいいのか
- それを見出すのは並大抵のことではありません
パナソニックという大きな組織に焦点を当てた記事でイメージング事業のみを語った内容ではありませんが、CIPAが今年もデジタルカメラ市場が2桁割れになる事を予想しているだけに、減少する市場の中で各カメラ&レンズメーカーは利益を維持する必要があります。各カメラメーカーのQ3決算が出揃い、ソニーも市場縮小の影響を受け始めており、同じく好調と見られていた富士フイルムも前年比で明らかに下がってきており、キヤノンは良いニュースと悪いニュースが存在し、ニコンはZ50が好調なものの依然通期見通しは据え置き。オリンパスは通期見通しをさらに20億円下方修正しています。パナソニックとリコーはイメージング事業を単独では扱っておらず詳細は分かっていませんが、リコーのスマートビジョン(イメージング)事業は利益改善しているとのこと。タムロンの写真関連事業は減収ながらも増益。あと企業規模やイメージング事業が主力事業なのかどうかでも各社の対応が違ってきそうな事が伺えます。
CP+2020 (2月27日~3月1日)に向けてカメラ&レンズメーカーの新製品発表が行われつつありカメラ市場活況に期待です。