コシナ VMマウント「APO-SKOPAR 75mm F2.8」を正式発表。標準レンズ並みのサイズでアポクロマートを実現

CP+2026での参考出展で大きな話題を呼んだあのレンズが、ついにベールを脱ぎました。コシナは、フォクトレンダーのライカMマウント互換 VMマウント用交換レンズ「APO-SKOPAR 75mm F2.8」を2026年5月に発売すると正式発表。アポクロマート設計による極めて高い描写性能を備えながら、レンジファインダーの操作性を損なわない驚異的なコンパクトさを実現しています。

APO-SKOPAR 75mm F2.8

フォクトレンダーAPO-SKOPAR 75mm F2.8 VM 基本スペック

項目詳細
焦点距離75mm
口径比(開放絞り)1 : 2.8
最小絞りF22
レンズ構成6群7枚(異常部分分散ガラス4枚使用)
画角32.7°
絞り羽根枚数10枚(正10角形絞り)
最短撮影距離70cm
距離計連動範囲∞~70cm(カメラにより異なる)
最大径×全長φ54.0×44.0mm
フィルターサイズφ43mm
重量191g
レンズフード専用ドーム型フード付属
マウントVMマウント(ライカMマウント互換)
カラーバリエーションシルバー / ブラック

主な特徴

圧倒的なコンパクトさ

マウントからの全長はわずか44mm。中望遠ながら標準レンズと見間違うほどのサイズで、レンジファインダーのフレームを蹴られる(遮る)ことなくフレーミングに集中できます。

光学性能(アポクロマート設計)

軸上色収差を極限まで抑えたアポクロマート設計を採用。レンズ構成は6群7枚で、そのうち4枚に異常部分分散ガラスを使用する新規光学設計を施しています。

操作性と外装

カラーバリエーションはシルバーとブラックの2種類。アルミ外装を採用し、マウント部のネジには美しいマイナスネジを使用するこだわりが見られます。フォーカスリングには指がかりの良い「フォーカシングレバー」と「ローレット」の両方を装備。スタイルに合わせて使い分けが可能。

絞りとボケ味

絞り羽根は10枚。開放から最小絞りまで「正10角形」を維持するように設計されており、アウトフォーカス部分も丸く柔らかなボケ味が楽しめます。

専用フード

コンパクトさを損なわない「ドーム型フード」が付属。フードを装着しても全長への影響が少なく、ファインダーの邪魔になりません。

発売時期と価格

フォクトレンダー「APO-SKOPAR 75mm F2.8」は、2026年5月発売予定。希望小売価格は、90,000円+税となっています。

【考察】デジカメライフ的視点

コシナのフォクトレンダーは、近年EマウントやZマウント、さらにはRFやXマウントへとその翼を大きく広げています。各マウントの通信仕様に最適化された最新ラインアップの拡充は目覚ましいものがありますが、今回の発表に触れると、やはり「VMマウントこそがフォクトレンダーの源流であり、精神的な柱」であることを再認識させられます。

特に今回のような「レンジファインダーの視界を妨げない」という設計思想は、ライカMシステムへの深い造詣とリスペクトがあってこそ。ミラーレス全盛の今だからこそ、あえて光学ファインダーでの「体験」を最優先した極小の中望遠をリリースする姿勢に、コシナの強いこだわりを感じます。

ここで一つ気になるのは、「将来的にEマウントやZマウント版が用意されるのか」という点です。

近年のコシナは、VMマウントで好評を博したレンズを、電子接点を搭載し各社の通信仕様に最適化した形でEマウントやZマウントへ展開するケースが定着しています。特に「APO-SKOPAR」シリーズや、その上位の「APO-LANTHAR」シリーズは、ミラーレスの高画素機でこそ真価を発揮する光学性能を持っており、多マウント展開を期待せずにはいられません。

本レンズの魅力である「極小サイズ」は、マウントアダプターを介さず直接装着できるミラーレス専用設計になれば、さらにそのポテンシャルが引き出されるはず。現時点ではVMマウントのみですが、今後のコシナのラインアップ拡充の動向を注視していきたいところです。

現時点ではVMマウントのみの発表ですが、今後のラインアップ拡充を注視していきたいところです。コシナはマウントごとに最適化した外装デザインを採用する傾向にあるため、もし他マウント版が登場するならば、その姿がどう変わるのかも楽しみなポイントです。

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