コシナが、フォクトレンダー NOKTON Classic 35mm F1.4 RF / Zマウント用を発表。クラシックな描写と最新技術が融合

コシナが、キヤノンRFマウント / ニコンZマウント用 大口径&コンパクト広角単焦点レンズ「フォクトレンダー NOKTON Classic 35mm F1.4」を正式発表しました。両マウントレンズは、CP+2026で参考出品され話題になったクラシックレンズの味わいを最新の光学技術で磨き上げたレンズ。希望小売価格は90,000円+税、発売は2026年7月を予定しています。

フォクトレンダー NOKTON Classic 35mm F1.4

NOKTON Classic 35mm F1.4 基本スペック

項目RFマウントZマウント
焦点距離35mm35mm
口径比(最大口径)1 : 1.41 : 1.4
最小絞りF16F16
レンズ構成6群8枚6群8枚
画角61.5°61.5°
絞り羽根枚数10枚10枚
最短撮影距離0.27m0.27m
最大撮影倍率1 : 4.41 : 4.4
最大径×全長φ66.8×39.2mmφ67.4×41.9mm
フィルターサイズφ58mmφ58mm
重量約250g約260g
電子接点あり(Exif対応・対応ボディで3軸手ブレ補正等連動)あり(Exif対応・対応ボディで3軸手ブレ補正等連動)
レンズフード専用ねじ込みフード付属専用ねじ込みフード付属

すでにソニーEマウント用「NOKTON Classic 35mm F1.4」は発売済み。ライカMマウント互換 VMマウントではII型「NOKTON Classic 35mm F1.4 II」をラインアップしており、今回新たにRFマウントとZマウント用が用意されました。

両マウントの基本スペックを比べると、基本となる光学系(6群8枚の対称型構成)や、ミラーレスの強みを活かした最短撮影距離 0.27mという仕様は共通ですが、全長や重量、最大径にわずかな違いがあります。

キヤノンEOS Rのボディ、ニコンZのボディそれぞれに装着した際のデザイン的な一体感(馴染みやすさ)を重視し、外観デザインやサイズ感を絶妙に変えて作り分けられている点が非常にコシナらしい拘りです。

特徴 : 最新の光学設計で仕立てた、クラシックの二面性

光学性能

「NOKTON Classic 35mm F1.4」は意図的にアンダーコレクション(球面収差の補正不足状態)にすることで、柔らかな描写と美しいボケ感(絞り羽根10枚)を得ることができる単焦点レンズに仕上がっています。現代のレンズが「収差の排除」を競うなか、レンズごとの劇的な描写変化を感じにくくなっているからこそ、クラシックな味わいを体現させた「NOKTON Classic」コンセプトは、独自の強い個性を発揮します。

F値開放では球面収差を意図的に残すことで、ハイライトに柔らかなにじみ(フレア)がまとい、オールドレンズのような情緒的で立体感のあるボケ味を生み出します。一方で、絞り込むと一転して最新の超高屈折ガラスの本領を発揮。画面周辺まで線の細い、現代的で極めてシャープなレンズへと変貌します。

絞りによって2つの顔を持つ「収差の美学」を存分に楽しめるレンズに仕上がっています。

レンズ構成 : ダブルガウスタイプ

レンズ構成図

レンズ構成は6群8枚。すべて球面レンズのみで構成することで、少ないレンズ枚数での大口径化と安定した描写を実現。左右対称のレンズ配置でクセのない美しい描写を生み出す、伝統の大口径レンズ設計である「ダブルガウスタイプ」を採用しています。

外装と操作性

Zマウント用は凹凸のあるリングに平行ローレットを施したデザイン、RFマウント用はグリップ力の高いダイヤモンドパターンのローレットをフォーカスリングデザインに採用しています。フォーカスリングの回転方向は、Z/RF純正マウントに合わせてあるとのこと。

マニュアルフォーカスレンズだけに、高精度に切削された総金属製ヘリコイドと高品質グリースが生み出す、しっとりとした滑らかなトルク感を実現しています。

電子接点に対応しており、Exif情報への記録はもちろん、ボディ内の「3軸手ブレ補正」がシームレスに連動。さらにフォーカス拡大やピーキング、フォーカスガイドといったカメラ側のMFアシスト機能をフル活用できるため、ピントを外さない快適な撮影環境を提供しています。

【考察】デジカメライフ的視点

先日コシナはZマウント用フォクトレンダーレンズ3本をディスコン(生産終了)にしましたが、今回「NOKTON Classic 35mm F1.4」を発表したことにより、現時点でZマウント用レンズのラインアップは15本に。

一方のRFマウント用は、「NOKTON 50mm F1 Aspherical」「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」「PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8」に続き、これで5本目のフォクトレンダーレンズになります。

コシナはここ数年、Eマウント用に加えてZマウント用にも注力してきましたが、今後は貴重なサードパーティ製レンズとして、RFマウント用がどのくらい拡充されていくのか注目です。

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