富士フイルム 年間決算発表 過去最高益!イメージング絶好調、メモリー確保ほぼ完了

富士フイルムが、2026年3月期決算発表(2025年3月-2026年3月 業績)を行いました。売上高・営業利益ともに過去最高を更新しました。イメージングは、バイオCDMOと半導体材料に並び売上を伸ばし絶好調です。今年度分のメモリーの必要量はほぼ確保済みとのこと。

富士フイルム 年間決算発表

富士フイルム全体の業績 ※2025年4月-2026年3月

富士フイルム全体の業績 2025年4月-2026年3月
項目2025年3月期2026年3月期前年比
売上高3兆1,958億円3兆3,570億円+1,611億円
営業利益3,302億円3,502億円+201億円

富士フイルム全体の業績は、売上高 3兆3,570億円(+5.0%)、営業利益 3,502億円(+6.1%)を記録し過去最高を更新しました。売上高は、バイオCDMOのデンマーク新設備稼働等が寄与したヘルスケアや、CMPスラリー等半導体材料の販売が好調なエレクトロニクス、デジタルカメラ等の販売が好調だったイメージング等が牽引し増収したとのこと。営業利益は、米国追加関税や原材料高騰の影響を受けるも、売上高増加に伴う粗利増等により増益し、絶好調です。

イメージングの業績 ※2025年4月-2026年3月

イメージング 業績
項目2025年3月期2026年3月期前年比
売上高5,420億円6,271億円+851億円
営業利益1,392億円1,600億円+208億円

イメージングは、チェキ・インスタントフォトシステム・カラー印画紙などを含むコンシューマーイメージングと、X/GFXカメラ・シネレンズ・放送用レンズなどを含むプロフェッショナルイメージングに分かれています。

  • コンシューマーイメージング … 売上高 3,679億円
  • プロフェッショナルイメージング … 売上高 2,592億円

どちらも好調で、チェキは多彩な機種を展開しつつあり、世界的に需要が拡大中。増強されたチェキフィルム生産設備が、旺盛な需要にどこまで応えられるかが今後の焦点となりそうです。決算短信にはデジタルカメラの売上が増加していることにも触れており、「GFX100RF」「X half(製品名:X-HF1)」「X-E5」「X-T30 III」等の新製品が牽引し、販売が好調に推移しているとのこと。

今後もGFXシリーズでは圧倒的高画質、Xシリーズでは画質とサイズのベストバランスの実現を挙げ、加えて「GFX100RF」「GFX ETERNA 55」「X half」のような新しいコンセプトを定着させ、さらに発展させていくことで、デジタルカメラユーザーや映像業界に魅力的な製品を提供していきますと明言しています。

イメージング部門の成長戦略

コンシューマーイメージング事業では、音と静止画の組み合わせを進化させたハイブリッドインスタントカメラ「instax mini LiPlay+」(2025年11月発売)や、静止画に加えて動画の撮影を可能とし、1930~2020年代の映像を再現する「ジダイヤル」を搭載した“動画を手渡せる”インスタントカメラ「instax mini Evo Cinema」(2026年1月発売)等をはじめとした魅力的な新製品を持続的に市場投入し、ユーザー層の拡大を図ります。また、業務用途フォトプリンターの展開拡大や異業種パートナーとのアライアンスによる若い世代との新たなタッチポイント創出等を通じて、新規プリント需要の掘り起こしを進めていきます。

プロフェッショナルイメージング事業では、デジタルに最適化された色再現が特徴のデジタルカメラ「Xシリーズ」「GFXシリーズ」のマルチブランド戦略を強化することで、スマートフォンでは満足できない潜在ニーズを掘り起こし、当社ファンの拡大を図ります。また、2025年10月に発売した当社初の映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」にて映像制作市場へ本格参入し、豊かな階調表現と立体感のある映像表現が国内外において好評を得ております。また、プロジェクター・遠望監視カメラの新規用途・エリア展開、最先端の光学技術・画像処理技術・AIを駆使したインフラ点検DXといった新規ソリューション分野の立ち上げも加速させていきます。※決算短信資料より

すでに動き出している製品展開(戦略)を説明しており、デジタルカメラ(X/GFX)においては「マルチブランド戦略を強化することで、スマートフォンでは満足できない潜在ニーズを掘り起こし、当社ファンの拡大を図ります。」と表現しています。

イメージング 通期見通し ※2026年4月-2027年3月

イメージング 通期見通し
項目2026年3月期2027年3月期前年比
売上高6,271億円6,500億円+229億円
営業利益1,600億円1,620億円+20億円

今年度の通期見通しも示しており、イメージングは売上高 6,500億円(+3.7%)、営業利益は1,620億円(+1.2%)と堅実な見通しを立てています。

メモリー価格高騰

やはり気になるのはメモリー価格高騰問題です。富士フイルムは、今年度分の必要量はほぼ確保済みとのこと。2026年後半は、「X-T6」で次世代Xシリーズの幕が上がりそうな感じなので供給状況と販売価格には注視したいところ。

コメント