Phototrendが、CP+2026に合わせて実施されたニコン「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II」の開発者インタビューを掲載しました。

約27%という驚異的な軽量化の裏側から、次世代AFアクチュエーター「SSVCM」の真価、さらには「将来のボディ性能を先取りした」という衝撃の設計思想まで。本インタビューからは、ニコンが描く「第2世代S-Line」の新たな定義と、妥協なき道具作りへの執念が浮き彫りになっています。
※私がフランス語に精通していないため、機械翻訳の力を借りつつ、より正確で分かりやすい表現になるよう、丁寧に校正・再構成したものです。
開発の要点
開発のスタート地点
既存モデルの改良ではなく、光学系・メカ構造ともに「白紙の状態(ゼロベース)」から開発をスタート。
最優先事項は「軽量化」
ユーザーから最も要望が多かった「軽量化」を追求。すでに定評のあった高い光学性能を維持・妥協せずに、重量を削ぎ落とすことが最大の挑戦だった。
AF性能の次世代化
将来的なカメラボディの進化を見据え、最新のアクチュエータ「Silky Swift VCM(SSVCM)」を採用し、AFの高速化・高精度化を図った。
徹底した現場フィードバックの反映
プロやハイアマチュアの利便性を高めるため、以下の機能を新たに追加。
【考察】デジカメライフ的視点
今回の「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II」は、光学をはじめAFアクチュエーターが強化され、使い勝手・取り回しも再構築されおり、フルモデルチェンジと言って良い「II型」に仕上がっています。I型からのフィードバックを得ているものの、初期開発段階は「ユーザーの要望を具現化するために、あえてゼロから設計し直した」ところがポイントです。
光学設計の進化
構成のスリム化と性能向上
レンズ枚数を従来の21枚から18枚へ削減しつつ、光学性能の向上を両立させた。
「ED非球面レンズ」の活用
色収差を抑える「EDガラス」と、諸収差を補正する「非球面レンズ」の特性を併せ持つED非球面レンズを採用。これにより、従来は複数枚必要だった補正を1枚で完結させた。
特殊素材によるブレイクスルー
「枚数が多いほど高性能」という従来の常識を、最新のガラス材料と製造技術の進歩が覆し、より効率的で合理的なレンズ設計が可能になった。
【考察】デジカメライフ的視点
単なる軽量化だけでなく、最新のED非球面レンズが「1枚で数枚分の役割」を果たすことで、理想的な引き算の設計が実現した事が分かる内容です。ミラーレスカメラと交換レンズは、小型軽量化の優先順位が一眼レフ時代よりも高いので、今後も小型軽量化と性能の両立に向けた取り組みは強化されるのではないでしょうか。
設計思想
光学補正至上主義の継承
「70-200mm f/2.8 VR S II」においては、デジタル処理に頼りすぎず、前モデルと同様に高いレベルでの光学補正を基本としている。
自然な描写へのこだわり
収差補正だけでなく、写真としてのトーンがより自然に見えるよう、全体のカラーバランス調整にも注力している。
柔軟な設計アプローチ
すべてのレンズを光学補正のみで完結させるのではなく、レンズの特性に応じて「デジタル補正による小型・軽量化」がユーザーにとって大きなメリットになる場合は、柔軟に使い分ける方針をとっている。
【考察】デジカメライフ的視点
「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II」はS-Lineレンズだけに光学性能に妥協せず、その一方でユーザーの実利(サイズ・重量)も考慮するという、ニコンの合理的かつ誠実な設計姿勢が伝わってきます。ニコンユーザーの多くが、ニッコールレンズに魅力を感じる一面でしょうか。
徹底した軽量化の舞台裏:300g削減の技術的要因
「0.1mm・0.1g単位」の極限設計
最新の加工技術と耐衝撃シミュレーションを駆使し、レンズの厚みを0.1mm単位、部品重量を0.1g単位で削ぎ落とすという、執念に近い緻密な最適化を行った。
光学系のドミノ倒し的スリム化
最前面レンズを「凹」から「凸」へ変更。これにより、後続のレンズ径や厚みを抑えることに成功し、ガラス自体の質量を劇的に減らした。
メカニズムの抜本的刷新
ズーム時に移動するレンズ群の構成を見直し、必要となるメカ部品そのものを削減。さらにレンズ全長を短縮することで、筐体重量もカットした。
贅沢な素材の投入
軽量で光学特性に優れた蛍石レンズを採用。性能を維持しながら、物理的な軽量化を強力に後押しした。
【考察】デジカメライフ的視点
結果として「27%」の軽量化ですが、加工技術、光学設計・構成、素材など1つ1つの要素の改善が組み合わさった結果である事が伺えます開発秘話となっています。ただしII型になり、結構値上げしたことも忘れてはいけません。
- I型 … 350,900円
- II型 … 443,300円
上記は、2026年4月1日時点のニコンダイレクト販売価格(税込)です。
次世代AFの実態:SSVCMと高精度制御の融合
「爆速」を支える3つの柱
単にモーター(SSVCM)を速くしただけでなく、「制御アルゴリズムの刷新」と「光学式ABS(絶対値)エンコーダー」の新採用により、トータルでのAF性能を底上げした。
「止まる」精度の向上
新たに搭載された光学式ABSエンコーダーにより、レンズの位置検出精度が飛躍的に向上。高速で移動するフォーカスレンズを、狙った位置に寸分の狂いなくピタッと停止させることが可能になった。
将来の高性能ボディを見据えた設計
カメラボディ側のさらなる進化(連写や被写体認識の高速化)を先取りし、不規則に動く被写体でも高い追従性を維持できるレスポンスを確保した。
ハードとソフトの統合最適化
新しい制御系に合わせてメカニカル構造そのものも最適化されており、システム全体でAFパフォーマンスの最大化を図っている。
【考察】デジカメライフ的視点
I型比べてII型のAFは、3.5倍高速なったことを謳っているニコン。その技術的な裏付けが伺える内容となっています。シルキースウィフトVCM(SSVCM)に注目が集まりますが、それを正確に止める「目(エンコーダー)」の精度が進化している点が技術的なハイライトとなっています。要はトータルパッケージの進化、モーター、アルゴリズム、エンコーダー、メカ構造のすべてが連携することで「3.5倍」という数字を支えている感じでしょうか。
AFパフォーマンスの真実:ボディとレンズの相乗効果
「指令」と「実行」のバランス
AF性能は、ボディ側(演算・指令)とレンズ側(駆動・実行)の相互作用で決まる。ボディが高度な指令を出しても、レンズ側のアクチュエーターがそれに応える能力を持たなければ、システム全体のポテンシャルは発揮されない。
「未来を先取りした」スペック
今回の「70-200mm II」は、あえて現行ボディのニーズを上回る性能を持たせて設計されている。
長期的な製品価値
将来登場するであろう次世代ボディの進化をあらかじめ織り込んでいるため、今後さらに高速・高精度なAFシステムが登場した際にも、その性能をフルに引き出すことができる。
【考察】デジカメライフ的視点
現行の「Z9 / Z8」ですら使い切れないほどのAFポテンシャルをレンズ側に持たせているという点は、ニコンの先見性と製品寿命の長さを強調できるトピックです。ニコンが、将来登場するであろう「Z9II / Z8II」がどのようなAF性能を実現し「70-200mm II」のポテンシャルをすべて引き出すのか注目です。
描写性能の追求:11枚羽根採用の理由
丸ボケ(玉ボケ)と滑らかな階調
絞り羽根を従来の9枚から11枚へ増設。これにより、玉ボケの形状をより理想的な円形に近づけ、ピント面からボケへの移り変わりも、より自然で滑らかな描写を実現した。
「画質最優先」の設計決断
羽根枚数の増加は構造的な複雑さ(メカニズムの難易度)を伴うが、ユーザーが求める「ボケ味の質」を最優先し、あえてこの仕様を採用した。
【考察】デジカメライフ的視点
F2.8通しの望遠ズームレンズにとって「ボケ味」の仕上がりは、ユーザーが重要視する要素の1つです。小型軽量化コンセプトながら、光学性能を落とさず、しかも絞り羽根を11枚にしたことは、、数値化しにくい「情緒的な描写性能」に対するニコンの強いこだわりが込められていることがわかります。
利便性の追求:アルカスイス互換と保護カバーの採用
「1kg」という重量が生む2つのニーズ
手持ちでの「携帯性・収納性」を重視するユーザーと、三脚で「縦横の構図切り替え」を多用するユーザー、その両方の利便性を両立させる設計とした。
アルカスイス互換とスムーズな回転
素早い着脱が可能なアルカスイス互換形状を三脚座に採用。前モデル同様、三脚使用時の回転機構もスムーズさを維持している。
「三脚座を外す派」への配慮
三脚座を取り外して運用するユーザー向けに、鏡筒のマウント付近を傷から守るための**「専用保護カバー」を同梱。
今後の展開
他の望遠ズームへの展開については明言を避けたものの、今後もユーザーの声に柔軟に応えていく姿勢を示した。
【考察】デジカメライフ的視点
アルカスイス互換も大きなトピックの1つ。プロユースで必須とされるアルカスイス規格に対応したことは、実用面での大きなメリットです。三脚座を外した後の「見た目」や「傷」を気にする方も多いはず。この保護カバーの存在は嬉しいニュースになりそうですね。
次世代S-Lineの展望:新たな設計バランスの確立
「第2世代」の設計思想
「70-200mm f/2.8 VR S II」で見せた「高い光学性能・大幅な軽量化・優れたコンパクトさ」の高度な両立は、ニコンが辿り着いた新たな製品バランス(フィロソフィー)として高く評価されている。
ユーザーフィードバックに基づく開発体制
今後の製品展開(14-24mm f/2.8 S IIなど)については明言を避けたものの、開発の根幹には常に「ユーザーの声」があり、それを最新技術で具現化していく姿勢を改めて強調した。
現状に甘んじない技術革新への挑戦
既存の成功に安住することなく、常に新しいアイデアとテクノロジーを融合させ、顧客満足度を最大化する製品を世に送り出し続けることを約束した。
【考察】デジカメライフ的視点
今回のインタビューを通じて、ニコンが追求しているのは単なる「スペックの数値化」ではなく、現場での実用性に根ざした「道具としての劇的な進化」であることが浮き彫りになりました。特に「驚異的な軽量化」と「異次元のAF精度」への注力は、その象徴と言えます。
この「第2世代S-Line」の設計思想が、今後他の大三元レンズや単焦点レンズにどう波及していくのか。ニコンの次なる一手から目が離せません。


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