ソニーが放つ最高峰の映像表現。VENICE 2を65mm・9.6Kへ拡張するイメージセンサーブロック「RIALTO 65」開発発表!

ソニーは2026年6月3日、同社の最高峰デジタルシネマカメラ「VENICE 2」の可能性をさらに広げるイメージセンサーブロック「RIALTO 65」の開発を発表しました。2027年前半の商品化を目指す本機は、なんと既存のVENICE 2のセンサーブロックを着せ替えるだけで、映画用フィルム由来の伝統的かつ至高のフォーマット「65mm」での撮影を可能にするという、クリエイター注目のプロダクトです。

ソニー RIALTO 65

なぜ「65mmフォーマット」なのか?

映画『オッペンハイマー』や『DUNE/デューン 砂の惑星』などで近年再び大きな注目を集める「65mm/IMAX」の世界。今回開発された『RIALTO 65』は、まさにその領域をターゲットにしています。

  • 圧倒的な受光面積
    フルサイズ(35mm)センサーと比較して、約2.2倍という巨大な受光面積を誇ります。
  • 業界最大クラスのセンサーサイズ
    対角約64.60 mm(横 53.75 mm × 縦 35.83 mm)、3:2のセンサーを搭載。9.6K 3:2のオープンゲート撮影に対応します。※ VENICE 2 フルサイズは8.6K
  • もたらされる映像効果
    被写界深度(ボケ味)がより浅くなるため、ポートレート(人物)が背景から浮かび上がるような強烈な存在感を放ちます。また、空間の広がりや空気感を立体的に捉えることができ、大型スクリーンで観客を圧倒する「没入感」を作り出せます。

「VENICE 2」の資産を活かす驚異の「脱着・拡張性」

通常、センサーサイズをフルサイズから65mmへ変更する場合、カメラ本体(ボディ)ごと数百万〜一千万円クラスの新しいシステムに買い替える必要があります。しかし、ソニーはVENICEシリーズの特徴である「イメージセンサーブロックの交換構造」を活かしました。

ここが画期的!

既存の「VENICE 2」ユーザーは、使い慣れた操作性、メニュー、周辺機材、そしてワークフローをそのまま維持しながら、センサーブロックを「RIALTO 65」に付け替えるだけで、最高峰の65mmカメラシステムへとアップグレードできます。

大型センサーなのに「動き回れる」機動力

これまでの大型シネマカメラは、その重さと大きさゆえにジンバルに載せたり、狭い場所で手持ち撮影したりするのが困難でした。しかし、本機は「VENICE エクステンションシステム(Rialto)」の系譜を引き継いでいます。

  • カメラ本体とセンサーを分離
    ケーブルを用いることで、重いカメラ本体は離れた場所に置き、軽量な『RIALTO 65』センサーブロックだけを動かすことができます。
  • 多彩なレンズへの対応
    多様な65mmフォーマット用レンズに対応する読出しモードを搭載しており、オールドレンズから最新のシネマレンズまで、クリエイターの表現意図に合わせた柔軟な運用が可能です。

スケジュールと今後の注目点

  • 初公開
    現地時間2026年6月5日から米ロサンゼルスで開催される、ハリウッドの映画機材展示会「Cine Gear Expo」にて展示予定。
  • 発売時期
    2027年前半の商品化を予定。

【考察】デジカメライフ的視点

ソニー RIALTO 65

一般的なカメラはセンサーとボディが一体型ですが、VENICE 2は「センサーブロック」が物理的に独立している点が最大の強みです。今回の発表は、ボディ(システム基盤)を買い替えることなく、心臓部だけを「65mm対応」へ換装できるという、まさにソニーのエコシステム戦略の凄みを感じる内容です。

さらに、超大型センサーでありながら、カメラボディとセンサーを専用ケーブルで繋ぐ「エクステンションスタイル」を踏襲した点も見逃せません。これにより、「狭い車内」「ドローン」「クレーン」などの極限環境にも、小型軽量なセンサー部分だけをシームレスに持ち込むことができます。現場の要求から生まれたこの仕組みは、ハイエンド映像制作における「モジュラーシステム」の完成形と言えるのではないでしょうか。

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