ePHOTOzineが、タムロンのフルサイズ対応 F2.8通しズームレンズ「35-100mm F/2.8 Di III VXD(Model A078)」の高評価レビュー記事を掲載しました。現時点でソニーEマウントとニコンZマウントに対応しています。

総評 5つ星満点
「35-100mm F/2.8 Di III VXD」は、5つ星満点を獲得し、最高評価である「エディターズ・チョイス(Editor’s Choice)」に選出されました。同誌は、旅行、スポーツ、ポートレートに最適で、取り回しの良いコンパクトなサイズ感と開放F値の明るさを両立した、トップクラスの描写力を発揮する万能ズームレンズであると高く評価しています。
ちなみに Editor’s Choice(エディターズ・チョイス)は、性能、使い勝手、コストパフォーマンスのすべてにおいて、編集部が自信を持ってユーザーに推奨できると判断した製品にのみ贈られる称号です。
長所
- 素晴らしいシャープネス
- 歪曲はほとんどない
- 高速・高精度・ほぼ無音AF
- 素晴らしいフレア耐性
- 色収差は良好に制御されている
- 防塵防滴仕様 ※簡易防滴構造
- 35mm時の最大撮影倍率 1:3.3
- 控えめな周辺減光
- 美しいボケ味
- 手頃な価格設定 ※2026年5月15日時点の公式オンラインストア価格(税込)は、Eマウント用 149,600円 / Zマウント用 154,000円
短所
- 控えめなズーム焦点距離範囲(ズーム倍率)
評価・結論
本レンズは、旅の相棒として、また普段使いの万能レンズとして、極めて優秀なパフォーマンスを見せてくれる。イベント、ポートレート、グループフォト、近接撮影(クローズアップ)はもちろん、平坦な文字や書類を撮影するようなシーンでもその高い描写性能は揺るがない。
その引き換えとなるのが、言うまでもなく、比較的限られたズーム範囲(焦点距離)だ。これは「35mmが広角の標準」とされていた、昔の時代を思い出させる。広角好きなフォトグラファーなら別のレンズを探すか、35mmでは足りないシーンに備えて、小さな広角単焦点レンズを1本買い足すのがいいだろう。同様に、望遠側(100mm)でも物足りないと感じるなら、おそらく他のレンズが選択肢になる。
とはいえ、これほどコンパクトなボディに極上の画質を詰め込んだ「旅の相棒」として見れば、こうした制限は実際には大した障壁にはならないかもしれない。事実、筆者はこのレンズに非常に愛着が湧いたし、焦点距離の狭さに窮屈さを感じることも全くなかった。機材の重さに煩わされることなく、実に美しい作例をものにすることができたからだ。
優れた使いやすさ、コストパフォーマンス、コンパクトなサイズ感、そして見事な描写力。これらが三位一体となった本レンズは、文句なしに「エディターズ・チョイス(編集部おすすめ)」に値する。
【考察】デジカメライフ的視点
「35-100mm F/2.8 Di III VXD」は、タムロンが2026年2月に発表した、ポケットサイズで楽しむフルサイズ対応の大口径標準ズームレンズです。カジュアルポートレートから日常スナップ、あるいは旅レンズとして、風景から街の情景、テーブルフォトまで幅広くカバーする意欲的な一本に仕上がっています。
約2.8倍というズーム倍率こそ限定的ではありますが、このコンパクトさでF2.8通しを実現した価値は小さくありません。タムロンの大三元レンズの隙間を埋める存在として、また機材をミニマルにまとめたい時の主役レンズとしても、非常に魅力的な選択肢になりそうです。

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