キヤノン「メモリ価格上昇は来年以降も想定している」

先日、キヤノンは「2026年12月期 第2四半期 決算発表」を行いました。公開された質疑応答(Q&A)書類によると、急騰中のメモリ価格は来年以降も一定程度の価格上昇を想定していることを明らかにしました。

キヤノン メモリー価格高騰に言及

質疑応答 : メモリ価格高騰について

Q6. メモリ価格高騰によるマイナス影響が60億円増加している背景を教えてほしい。足元ではメモリ価格の上昇が続いているが、調達リスクも含めた来年の見通しを教えてほしい。

A6. メモリ価格は、主に四半期ごとに改定されており、今回の計画には現時点の価格に今後の相当程度の上昇を織り込んでおり、今後、想定を上回る価格上昇があればさらなるコストアップの可能性もあるが、現時点では年内に大きな変動は想定していない。来年以降についても、一定程度の価格上昇が想定されており、来年の状況が徐々に見えてくる年末に向けて調達計画を作成していく。※説明会資料より

【考察】デジカメライフ的視点

キヤノン 営業利益分析

想定内のメモリ価格上昇であれば企業努力で吸収できるものの、想定を超えてくると製品価格に反映される形でしょうか。Q7の質疑応答にヒントになるやり取りが掲載されています。

Q7. 今回計画に反映したコストの悪化に対して、今後価格転嫁を行っていくのか。また、コストアップに対する値上げ影響は、営業利益分析(説明会資料P15)の「販売価格」に含まれているのか。

A7. 中東情勢やメモリ価格高騰によるコストアップに対しての値上げはすでに一部実施している。今後については、販売数量への影響を勘案しながらタイミングを含めて検討していく。なお、コストアップに対する値上げは営業利益分析の「販売価格」に織り込まれている。

一部はすでに価格転嫁を実施しており、残りのコスト増に対しても今後の価格転嫁を計画(試算)に織り込み済みであることが分かります。なお、コスト悪化要因にはメモリ価格高騰だけでなく、各種半導体や金属・樹脂、レアアースなどの資材費をはじめ、エネルギー・工場運営費、物流・輸送費、人件費なども含まれています。

営業利益分析の画像を見てみると、中東情勢やメモリ価格高騰の影響が大きいものの、イメージング事業が唯一の大幅増収(+641億円)を記録し、全社の業績を強力に牽引していることが読み取れます。

今回のやり取りを見る限り、今後の価格改定や為替・関税等の影響も考慮に入れると、カメラやレンズの買い時は「欲しい時が最安値(買いたい時が買い時)」と考えた方が良いかもしれません。

コメント

  1. mitsuzakura より:

    先日、東広島市でマイクロンの新工場の起工式が開催されたと報道がありました。稼働開始は三年後くらいでしょうか。現CEOは日本に理解のある方のようです。