タムロン「12-20mm F2.8」正式発表 F2.8通し超広角ズームが登場 星景や建築物撮影の「新たな主役」

タムロンが、フルサイズ対応 小型軽量コンセプト 大口径超広角ズームレンズ「12-20mm F2.8 (Model A084)」を正式発表しました。対応マウントは、ソニーEマウントとニコンZマウントを用意。タムロンのミラーレス用交換レンズの第2幕が上がりました。

タムロン 12-20mm F2.8

12-20mm F2.8 基本スペック

項目仕様
焦点距離12-20mm(フルサイズ対応)
レンズ構成12群17枚
開放F値F2.8通し(絞り羽根12枚)
最短撮影距離18cm (WIDE) / 28cm (TELE)
最大撮影倍率1:5.8 (WIDE) / 1:9.1 (TELE)
AFモーターリニアモーターフォーカス機構 VXD
画角(対角画角)121°58′- 94°30′ <35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ使用時>
最小絞りF16
絞り羽根12枚 (円形絞り)
フィルター径(リアフィルターホルダー搭載)
最大径φ90mm
長さ119.3mm (ソニー Eマウント用)
121.3mm (ニコン Z マウント用)
質量570g (ソニー Eマウント用)
585g (ニコン Z マウント用)

第2幕の幕開け : 4つの核心的特徴

タムロンがこの「12-20mm F2.8 (Model A084)」で仕掛けてきた変化は、まさに「タムロン・ミラーレスレンズの第2幕(Next Stage)」と呼ぶにふさわしいターニングポイントを感じさせます。

これまでの「実用本位でカジュアル、高コスパ」というタムロンのイメージを脱皮し、意匠(デザイン)、光学、精度、そしてビルドクオリティのすべてにおいてプレミアムな次元へと踏み出しています。

意匠の変革:新たなデザイン言語「Toned Profile Next」

  • 深みと艶の質感変化
    光の当たり方で表情を変える、より重厚で高級感のある塗装へ。タムロンがこれまで展開してきたミラーレスレンズよりメカニカル感が漂う仕上げに変更されています。
  • 操作系のフル装備
    これまでは「極力スイッチを省く」思想が強かったですが、AF/MF切り替えスイッチ、カスタムスイッチ、フォーカスセットボタンを標準装備。さらに絞りリングもしっかり搭載し、プロユースの道具としての機能美を完璧に満たしています。

新デザインを採用したレンズは、今後拡充していくことをレンズコンセプトページで明らかにしています。実際に手にした時の操作感が楽しみなレンズです。

光学の限界突破:「12mm F2.8」を570gに封じ込めた新たな一歩

これまでは「フィルターが使える17mm始まり」や「F4通し」といった、現実的なトレードオフの中で小型化を図ることが多かったタムロン。

  • 「出目金」を恐れない超広角
    今回はその妥協を捨て、超広角の聖域である「12mm」に真正面から踏み込みました。
  • 「引く」設計の美学
    テレ端をあえて「20mm」に抑えるという大胆な決断(引き算の設計)により、巨大になりがちな12mm F2.8の光学系を維持したまま、缶ビール1本分(570g)という驚異的な軽さにまとめ上げました。これは光学シミュレーションと硝材セレクトの技術が次のステージに上がった証拠です。

XGM (大口径ガラスモールド両面非球面)レンズ1枚、GM (ガラスモールド非球面)レンズ3枚に、XLD (eXtra Low Dispersion)レンズ1枚、LD (Low Dispersion: 異常低分散)レンズ3枚を最適に配置することで各種収差の発生を抑制しているとのこと。

タムロンは、プレスリリースで「星景や建築物撮影の新たな主役」と表現しています。将来的に次世代大三元レンズが揃う可能性が出てきました。

タムロン初の「12枚絞り」による光の表現力

一般的な9枚や11枚ではなく、偶数枚である「12枚」の円形絞りを投入してきました。これにより、絞り込んだ際にシャープで均整の取れた美しい光条が現れます。星景だけでなく、都市の夜景スナップにおいても「作品性」を強烈に意識した設計であり、光学設計の思想自体が1つ上の立ち位置のレンズであることを物語っています。

クリエイティブビルド

  • リアフィルターと新コート
    フロントにフィルターが付けられない構造に対し、リアフィルターホルダーを標準搭載。さらに、過酷な星景・自然環境に耐えうる「Toned Profile Next」専用の防滴構造や防汚コート。
  • 最短撮影距離18cmのパースペクティブ
    広角端での圧倒的な近接能力により、12mmのダイナミックな遠近感を活かした、これまでになかった前ボケ表現が可能に。

発売日・価格(税込)

  • 発売日 … 2026年8月27日
  • 希望小売価格 … ソニーE 379,500円、ニコンZ 399,960円
  • 公式オンラインストア販売価格 … ソニーE 332,200円、ニコンZ 352,000円

ちなみにソニー「FE 12-24mm F2.8 GM | SEL1224GM」のソニーストア販売価格は、436,700円(税込)なので、「12-20mm F2.8」は約10万円も安価な超広角ズームレンズになる価格設定であることが分かります。

ニコンZマウント純正レンズで一番広角なズームレンズは「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」です。このレンズのニコンダイレクト販売価格は348,700円(税込)となっており、ワイド端の広さの優先順位が高ければタムロンレンズ。少しでも安価に購入したい、もしくはS-Lineレンズを味わいたいのであればニコン純正レンズといった感じでしょうか。

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