タムロン「12-20mm F2.8」は、単焦点に匹敵する光学性能とズームの利便性を融合した超広角ズーム

Phototrendが、タムロンの新機軸で新ライン1本目のフルサイズ対応 超広角ズームレンズ「12-20mm F2.8 (Model A084)」レビュー記事を掲載しました。画質に関する評価を一緒に見てみましょう。現時点で本レンズは、ソニーEマウントとニコンZマウントに対応しています。

元記事のPhototrendはフランスの写真系メディアで、私はフランス語は分からないので機械翻訳の力を借りています。

タムロン 12-20mm F2.8 レビュー

12-20mm F2.8 画質評価

画質に関していえば、タムロン「12-20mm F2.8」は非常に優秀なレンズです。発色やコントラストの再現性はとても好印象で、画面中央部では非常に高い解像感が得られます。ただし、ワイド端では画面周辺部の均一性がやや低下するため、被写体を極端に画面の端へ配置する構図は避けたほうが無難でしょう。とはいえ、この超広角という画角を考えれば、これは(それほど)驚くようなことではありません。

ワイド端(12mm)において、このタムロンのズームレンズは嬉しい驚きを見せてくれます。中央部の解像性能はF2.8の開放からすでに高く、F4以上に絞ると非常に良好になります。周辺部の描写も丁寧に整えられていますが、周辺部の四隅はF4あたりまでやや甘さが見られます。しかし、F5.6まで絞り込むことで、この状況は明確に改善します。

ただし、画面周辺に位置する被写体のうち、ピント面から外れた(被写界深度外の)要素については、時としてあまり美しくない、どっちつかずの曖昧なボケが生じることがあります。

テレ端(20mm)でも、本レンズの挙動は引き続き非常に良好です。中央部ではF2.8から高い解像感を維持しています。そこからF4に絞ることで、さらにコントラストが高まります。周辺部も適切に描写されますが、隅の描写に関しては12mm同様、F4あたりまでやや甘さが残ります。

要するに、このレンズはワイド端からテレ端に至るまで非常になだらかな高いパフォーマンスを発揮します。超広角という画角、F2.8という明るさ、そしてレンズ径をはじめとするコンパクトさを考えれば、これはまさに実用上の見事な性能と言えます。

色収差・ゴースト

色収差は非常に目立ちにくく抑えられており、自動補正プロファイルをオフにすると、逆光下の特定エリアでごく僅かなパープルフリンジが確認できるものの、ごく簡単に修正可能とのこと。ゴーストの発生は見られず、フレアも全体的に上手く制御されているそうですが、斜光が入るような条件下では、僅かにゴースト(アーティファクト)が現れることにも触れています。

絞り羽根12枚(円形絞り)の効果

F5.6あたりから奇麗な光条(スターバースト)効果が得られ、12本の光芒は非常に美しく描写されると評価しています。

歪曲

Lightroom Classicで用意されている補正プロファイルを使用すれば、歪曲収差は適切に補正されるとのこと。この補正をオフにすると、12mm(ワイド端)ではそれなりの樽型歪曲が、20mm(テレ端)では糸巻き型歪曲が見られると説明しています。

コマ収差を極めて良好に補正

12mmの焦点距離とF2.8の明るさを備えた本レンズは、星景写真にも非常に適しています。実際に撮影してみるとサジタルコマ収差は非常に良好に補正されており、周辺部の星々が彗星のように尾を引く(コマフレアを起こす)ことはありません。

絞り開放時にはサジタル非対称性の痕跡が僅かに見られる場合があり、この現象は20mmのほうがやや顕著になります。

周辺減光は弱点のひとつ

12mm F2.8時、四隅は強い落ち込み、F4で(多少)和らぎ、F5.6まで絞るとかなり目立たなくなると解説しています。

最短撮影距離とボケ味

基本的に超広角レンズはボケ味を楽しむレンズではないが、本レンズ中央部のボケは奇麗に丸い玉ボケを実現しており、周辺部はわずかに引き延ばされ多角形のような形状になるとのこと。

タムロンによると、近接撮影時における周辺部の描画の甘さや歪みは意図的な設計によるものだそうです。平面のテストチャートではなく、実際の被写体となる立体物を撮影した時の自然な描写を優先したとのこと。

完璧に動作するAF

他のタムロンレンズと同様に高速・高精度・静音AFを実現するため「VXD(リニアモーター)」を採用しており、「12-20mm F2.8」を実際に使用してみると完璧なパフォーマンスを実現していると高評価。超広角な焦点距離的にスポーツやアクションシーンを撮影することはあまり想定されていませんが、本レンズは各メーカーの被写体認識・追従AFモードにもしっかり対応していると解説しています。

かなり暗い低照度シーンでは、AFはわずかに迷うことがあることも報告していますが、この現象は限定的とのこと。

結論

このズームレンズにおけるタムロンの挑戦は、非常に野心的なものでした。超広角単焦点レンズに匹敵する光学性能とズームレンズの利便性を融合させ、F2.8という明るい開放F値とレスポンスの妥協ないオートフォーカスを、極めてコンパクトなサイズ感の中に収め込もうとしたのです。

そして実写において、この日本の光学メーカーは見事な形でその挑戦を成功させました。全焦点域において非常に高い光学性能を発揮します。風景写真、建築写真はもちろん、サジタルコマ収差がきわめて良好に補正されているため、天体(星景)撮影においてもその真価を存分に発揮してくれます。また、刷新された操作性や豊富な各種マニュアルコントロール群も高評価ポイントです。特に「MFロック機構」のスライドスイッチは、星景撮影において実に重宝します。その軽量さ(Eマウント 570g / Zマウント 585g)も相まって、持ち運び時・撮影時ともに非常に快適です。

もちろん、すべてが完璧というわけではありません。フォーカスリングの回転トルク(手応え)が少し軽すぎること、12mm(ワイド端)における中央から周辺までの画質均一性に改善の余地があること、そして周辺減光がかなり目立つことなどが挙げられます。しかしながら、これらの欠点は本レンズの優れた「性能・重量・価格」のトータルバランスの良さを前にはかすんでしまい、私たちにとっても実に魅力的な「一押し」の製品に仕上がっています。

【考察】デジカメライフ的視点

高評価レビュー記事となっており、10点満点中「8.6」点を獲得しています。

Eマウントであればソニー純正レンズ「FE 12-24mm F2.8 GM」が競合レンズになるだけに、注目しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。

  • タムロン 12-20mm F2.8 … 332,200円(税込)
  • ソニー FE 12-24mm F2.8 GM … 436,700円(税込)

両レンズの基本スペック比較記事でも触れましたが、公式オンラインストア販売価格における価格差は約10万円になります。

  • 12mm(ワイド端)における中央部から周辺部までの画質均一性の欠如
  • 顕著な周辺減光
  • 20mm(テレ端)で見られる軽微なアスティグマティズム(非点収差)
  • フォーカスリングのトルク(手応え)がやや軽すぎる

Phototrendは「12-20mm F2.8」の弱点として上記の4つ挙げており、特に3つ目の「軽微な非点収差」は、特に星景撮りの場合、周辺部の点光源が、点ではなく楕円や線状にどの程度滲んだり伸びたりして見えるのか気になるところです。

タムロン「12-20mm F2.8」vs ソニー「FE 12-24mm F2.8 GM」基本スペック比較
タムロン「12-20mm F2.8」とソニー「FE 12-24mm F2.8 GM」を徹底比較!570gの圧倒的な軽さや12枚絞りによる美しい光芒などタムロンの特徴から、24mmまでカバーするソニーGMの万能性まで、仕様や価格、中古相場を交えて選び方を解説します。

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