GoProが、2026年第2四半期決算発表(2026年4月-6月実績)を行いました。売上高は前年同期比31%減となる1億500万ドル、純損益は5,100万ドルの赤字を計上し、大幅な減収と赤字拡大の厳しい結果となりました。
注目される身売り・合併交渉に関しては、CEOの口から交渉が「最終段階(後期段階)」のフェーズに移ったことが明かされたものの、具体的な条件や相手企業などの詳細については伏せられました。カメラファン待望の9月の新製品情報と合わせて、瀬戸際に立つ王者の現状を解説します。

GoPro Q2実績(2026年4月-6月)
- 売上高 … 1億500万ドル(前年同期比 -31%)
- 小売売上 … 5,800万ドル(前年同期比 -48%)
- カメラ販売台数 … 29万1,000台(前年同期比 -38%)
- サブスクリプション・サービス … 2,900万ドル(前年同期比 +11%)
- 純損益 … 5,100万ドルの赤字(前年同期は1,642万ドルの赤字)
GoProの第2四半期実績は、総売上高が1億500万ドルとなりました。単純に現在の為替レートで円換算すると約167億円になりますが、前年同期比で31%の大幅な減収となっており、ハードウェアの苦戦からくる減収の波が止まらない状況です。
肝心のカメラ販売台数は、中国の競合メーカーとの激しいシェア争いも響き、前年同期比38%減の29万1,000台と30万台を割り込むところまで落ち込んでしまいました。これに伴い、小売売上高も48%減とほぼ半減しています。
一方で唯一の救いは、既存ユーザーに支えられているサブスクリプションおよびサービス部門です。売上高は前年同期比約11%増の2,900万ドルと2桁成長を維持し、総売上高の28%を占める第2の柱に育っています。しかし、ハードウェア事業の急激な落ち込みを補うには至らず、純損益は5,100万ドルの赤字(前年同期は1,642万ドルの赤字)へ大幅に拡大する厳しい状況が続いています。

今回の決算発表は、2026年8月10日の株式市場取引終了後(大引き後)に行われました。GoPro株は発表前から警戒感により前日比-3.53%安と値を下げていましたが、厳しい決算結果が公表されると時間外取引(アフターマーケット)で売りがさらに加速し、一時は0.68ドル台まで急落しました。株価は連日0.7ドル前後で推移しており、ナスダックの上場維持基準である「1ドルルール」をクリアするための抜本的な回復策が求められています。※株のスクリーンショットは、Google Financeより
身売り・合併交渉は最終段階へ
CEO ニコラス・ウッドマン氏は、今回の決算発表のカンファレンスコール(電話会見)の質疑応答で、身売り・合併の交渉が最終段階(later stages)にあることを明らかにしました。買収や合併に関する関心・打診について、防衛、消費者(コンシューマー)、金融の各セクターから問い合わせ(提案)が届いているそうです。
ついに「MISSION 1 PRO ILS」が9月に登場
今回のMISSION 1シリーズにおいて、最大の目玉であり最も注目されているのが、9月に投入予定のレンズ交換式モデル「MISSION 1 PRO ILS」です。通常のアクションカメラの枠を飛び出し、プロフェッショナルやハイアマチュア向けのシネマ・映像制作市場へと大胆にシフトした同社史上最も尖った意欲作となります。
さらに、同時リリースが予定されている高機能アプリ「Mission Monitor」を組み合わせることで、スマートフォンやタブレットをプロ仕様の外部モニターとして活用できるエコシステムも用意されており、撮影ワークフローの完成度にも期待がかかります。
この「MISSION 1 PRO ILS」がどこまで市場に受け入れられ、クリエイターたちの信頼を勝ち取れるのか。単独での株価回復(1ドルルールのクリア)や、現在進行中である各セクターとの身売り交渉における「企業の技術的価値」を大きく左右する重要な切り札として、9月はGoProにとって運命の月となります。

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