【特許情報】パナソニックが次世代の「沈胴&マクロ切り替え式」コンパクトレンズが話題

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)にパナソニックの次世代の「沈胴&マクロ切り替え式」コンパクトレンズ鏡筒の特許が公開され、ネット上で話題となっています。どのようなレンズ特許なのか一緒に見てみましょう。

パナソニック特許

特開2026-104790 : レンズ鏡筒

一言で言うと、「持ち運ぶ時はコンパクト、撮影時は本格マクロに変身するレンズ鏡筒」の技術です。

特許の核心:「3モード切替リング」と「距離表示」の連動

  • RETRACT(沈胴):非撮影時にレンズを引っ込め、厚みを極限まで抑える。
  • 〇(通常撮影):一般的なスナップ撮影モード(0.5m〜5m/無限遠)。
  • MACRO(マクロ):近接撮影モード(0.1m〜0.5m)。

鏡筒には「MACRO(マクロ)」「〇(通常撮影)」「RETRACT(沈胴)」を切り替えるリング(またはスイッチ)が配置されています。マクロ撮影と通常撮影をスムーズに切り替えられるだけでなく、撮影しない時は収納性や携帯性を高めるために、高さを抑えられる「沈胴式」を採用していることが分かります。

光学系(焦点距離・F値)は不明

この特許は「光学系」ではなく、あくまで中身の動く仕組みや表示に関する「鏡筒の構造特許」であるため、これが何mmのレンズになるかは明記されていません。

Lマウント(フルサイズ)かマイクロフォーサーズか?

パナソニックは近年、「LUMIX S9」のようなコンパクトなフルサイズミラーレスカメラを展開しているため、それに合わせた薄型の「フルサイズ用スナップ&マクロレンズ」である可能性があります。一方で、同社が得意とするマイクロフォーサーズ用のコンパクトレンズとしても、非常に親和性が高い構造だと言えます。ちなみに、ここ数年のパナソニックはSシリーズ(フルサイズ)を特に注力している印象です。

製品化への期待

デジカメライフでは、普段あまり特許情報を取り上げません。なぜなら、特許が出願されたからといって必ずしも発売されるとは限らないからです。しかし、今回の特許は「沈胴による携帯性」と「寄れるマクロ性能」をひとつのコンパクトレンズに落とし込むアプローチを取っており、現在のLUMIXの製品コンセプト(旅、日常スナップ、手軽さ)に非常にマッチしているため、期待を込めて取り上げました。

パナソニックは4月に「LUMIX S 40mm F2(S-S40)」を発表したばかり。このレンズ鏡筒構造を採用した新型レンズの製品化にも、ぜひ期待したいところです。

特開2025-167371

なお、去年の11月に公開されたパナソニックのレンズ特許「2025-167371」では、フルサイズ対応(像高約19〜21mm)を想定した、小口径でコンパクトな広角レンズの設計データが複数開示されていました。「22mm F5.6」「28mm F8」「24mm F8」などの設計案が掲載されており、こちらはすでに製品化されている「LUMIX S 26mm F8(S-R26)」の研究開発プロセスで生まれた、スピンオフの光学系である可能性が高そうです。

コメント