CP+2026「X-Pro」は終わらない。富士フイルムが語る次世代機への決意と「GFX 100RF」成功の裏側

phototrendが、CP+2026 富士フイルム・インタビュー記事を掲載しました。個人的に興味深かったポイントをピックアップしました。ちなみにインタビューに応じたのは富士フイルム 大石誠氏と渡邊淳氏。

私はフランス語は分からないので機械翻訳の力を借りています。実はかなりボリュームがある記事なので簡潔に分かり易いように要約しました。

CP+ 富士フイルム インタビュー

事業概況と次世代機

2025年の業績が好調だった理由は?

デジタルカメラとInstax(チェキ)の両方が好調。従来のファンだけでなく、チェキから入った若い層がデジタルカメラへ移行しており、幅広い層に支持されました。

第6世代のセンサーやプロセッサーの優先事項は?

画質、AFのレスポンス、動画性能の向上。これら全てを継続的に進化させていきます。

Xシリーズについて

X-Proシリーズ 新型機は開発中

開発は中止していません。 ファンの期待が大きいシリーズだと認識しています。具体的な時期は明かせませんが、期待に応える製品を準備中です。ハイブリッドビューファインダー(OVF/EVF)は引き続き核となる。

X-T30 IIIとX-M5の使い分けは?

X-M5はより動画(B-roll)向け、X-T30 IIIは写真向け。ターゲットが異なるため両方好調。より安価なエントリー機の予定は今のところありません。

1インチセンサー搭載「X half」の狙いは?

アジアで非常に人気。スマホとの差別化は、光学性能、デザイン、フィルムシミュレーション、チェキ連携。今後も1インチセンサーの可能性(小型化と高画質の両立)は探っていきます。

GFXシリーズと動画

GFX 100RF(レンズ一体型中判カメラ)の反響は?

非常に成功しています。小型軽量化のためにボディ内手ブレ補正(IBIS)や明るいレンズをあえて見送ったが、結果として「日常使いできるGFX」として新規顧客を開拓しました。

シネマカメラ「GFX Eterna 55」の手応えは?

プロから高評価を受けています。日本の長寿ドラマ『相棒』の撮影でも使われ始めている。リモートコントロールなどの要望にはファームウェアアップデートで対応予定。

レンズ開発について

パンケーキレンズの拡充は?

27mmや23mmの成功を受け、さらなる拡充の可能性を秘めている。特に広角側の可能性はあります。

既存レンズのリニューアル(II型)の基準は?

” 小型化 ” と” 性能向上 ” の両立。Xシリーズの哲学は ” 携帯性 ” にあるため「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」のようにサイズダウンを優先する場合もある。

技術・AI

AIの活用について

AIは我々にとって非常に重要 。ただしAIには注意が必要。生成AIによる「作り物」と「実際のキャプチャ」を区別することを重視しており、C2PAなどの認証規格にも注力しています。

フィルムシミュレーションとAI

フィルムシミュレーションは、アナログな色彩哲学に頼っています。AIなどを活用するかどうかは分かりませんが、それでもフィルムシミュレーションは新しい技術によって年々進化しています。

デジカメライフ的視点(考察)

インタビューから伺える富士フイルムの現状と戦略は、以下の3点に集約されていると考えます。

「趣味性」と「道具としての合理性」の高度なバランス

X-Proシリーズを「期待に応える形で継続する」と明言する一方で、GFX 100RFではスペック(IBIS等)を削ってでも ” 軽さ・使いやすさ ” という実利を優先しています。単なるスペック競争ではなく ” そのカメラがどう使われるか ” という体験(UX)を最優先する姿勢が鮮明です。

中判センサー(GFX)の多角化と民主化

これまでの ” 風景・スタジオ用 ” という中判のイメージを「GFX 100RF」による ” スナップ・日常用 ” そして「GFX Eterna」による ” 本格シネマ用 ” へと一気に広げています。フルサイズセンサーを持たない同社にとって、中判をフルサイズ並みに身近な存在にすることが生き残り戦略の要となっています。加えて中判カメラ市場は、ソニー・キヤノン・ニコンが参入していません。

若年層の取り込みとエコシステムの構築

Instax(チェキ)からデジタルカメラ、さらには「X half」のようなユニークな製品へとユーザーを誘導する動線が機能しています。また、フィルムシミュレーションという ” 色の資産 ” を計算科学(AI等)と融合させ、スマホ世代にも響く質感を武器に独自の立ち位置を確立しています。Xシリーズのエントリー機もこだわりを感じます。

結論として

富士フイルムは、伝統的な「カメラ愛好家」を満足させるX-Proなどのラインを維持しつつ、動画や若年層、そしてハイエンドシネマという新領域へ、独自のセンサーサイズ戦略(APS-Cと中判)を武器に極めて強気に攻め込んでいる現状が伺えます。

phototrend : Interview Fujifilm CP+ 2026

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