7月下旬から8月上旬にカメラメーカーの決算発表が控えています。各メーカーの決算発表スケジュールが出揃ったので表にまとめました。加えて、各社の注目ポイント(見どころ)もまとめました。

決算発表スケジュール
| メーカー | 発表予定日 | 決算種別 |
| キヤノン | 2026年7月27日(月) | Q2決算 |
| パナソニックHD | 2026年7月30日(木) | Q1決算 |
| ソニーG | 2026年7月31日(金) | Q1決算 |
| リコー | 2026年8月3日(月) | Q1決算 |
| ニコン | 2026年8月6日(木) | Q1決算 |
| 富士フイルムHD | 2026年8月6日(木) | Q1決算 |
| タムロン | 2026年8月7日(金) | Q2決算 |
キヤノンとタムロンは12月決算のため「第2四半期(Q2)| 2026年4月-6月実績」、それ以外のメーカーは「第1四半期(Q1)| 2026年4月-6月実績」となります。
決算発表の注目ポイント
キヤノン
いつもと同じ様にキヤノンが決算発表の火蓋を切ります。やはりカメラ事業において、半導体メモリーの価格高騰によるコスト増の影響度に注目が集まります。メモリー価格上昇をどこまで社内努力や値上げで吸収できているかが焦点です。決算発表で示す、通期見通しと来期のメモリー価格がどうなりそうか言及があるのかどうか。
中東情勢の悪化に伴う地政学リスクの高まっており、顧客の設備投資の手控えにより医療機器や商業印刷機の需要が下回っていると言われています。米国関税や為替などの影響をキヤノンがどう見極めているのか注目です。
パナソニックHD
パナソニックの株価は2026年7月23日終値時点で年初来+93.22%と絶好調です(仮の数字なので公開日の終値ブースの年初来%を入れる予定)。AIデータセンター向けの蓄電装置・電源ソリューション事業が好調で、データセンター向け蓄電システム事業に今後数年間で数千億円規模の巨額投資を行い、売上高1兆円超を目指す計画を掲げています。
株価はAI需要で好調ですが、すべての事業が絶好調ではなく、車載電池の生産効率と収益改善の道筋、くらし事業(スマートライフ等)の収益性、ブルーヨンダーが今後大きな利益を出せるのか、あるいはAIの台頭で従来のSaaSモデルが陳腐化していくのか、パナソニックがどのような道筋を示すのか気になるところです。
ソニーG
やはりメモリー価格高騰によるカメラやゲーム(PlayStation 5)の影響と、今後の販売価格や販売動向が個人的に気になるところです。次世代「PlayStation 6」の登場時期も気になっているユーザーさんは多いのではないでしょうか。
イメージセンサーの動向も気になるところで、ソニーは2026年5月に台湾TSMCと次世代センサーで合弁会社設立し、「フィジカルAI」の覇権を狙っています。
リコー
カメラ事業は「GR」シリーズが絶好調ですが、リコー全体の決算発表において、あまり多くは語られることはありません。投資家はデジタルサービス事業の利益率を注視しているはずで、従来のオフィス向け複合機依存からITサービス事業への転換が進む中、ストック型ビジネスの利益が計画通りに積み上がっているかに注目が集まります。
ニコン
巨額の減損損失により大幅な赤字を計上した金属3Dプリンター事業が、今回のQ1決算発表がその最初の試金石となります。2026年4月に大村泰弘氏が代表取締役 兼 社長執行役員 CEOに就任し、「2026-2030年度 中期経営計画」を策定しており、映像事業の立ち位置は「稼ぎ頭」から「成長の牽引役」へ移行しています。
富士フイルムHD
イメージングは、X/GFXカメラとチェキが若年層を中心に人気を集めているだけにQ1決算発表でもグローバルで好調を維持しているかが注目されます。
エレクトロニクス(半導体材料)が、生成AIやデータセンター関連の需要増を背景に、先端レジストやCMPスラリーなどの売上が計画通り二桁成長を維持しているか注視している投資家は多いのではないでしょうか。ヘルスケア(バイオCDMO)は、設備投資に伴う一時費用の影響を脱し、旺盛な需要を捉えて安定した利益成長フェーズに入っているかが焦点になります。
タムロン
主力である写真関連事業は、5月のQ1決算発表において年間投入目標を「10本」から「10本以上」に上方修正しており、今後の開発・発売スケジュールは計画通りなのか、遅延はないのか注目です。車載用・監視カメラ用レンズが、写真関連事業を支えるぐらいの収益的な貢献をしているのか、機能しているのか。
個人的に気になることは、筆頭株主が「ソニー」から「エフィッシモ」に交代した可能性があるので、タムロンから何かしら言及があるのかどうか注目しています。

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