CP+で各社の最新ミラーレスに触れたファンにとって、次に気になるのは「その技術がプロの映像現場でどう進化するか」ではないでしょうか。4月18日からラスベガスで開催される ” NAB Show 2026 ” は単なる世界有数の放送機器展ではなく、私たちの手にあるカメラの「数年後のスタンダード」が決まる場所とも言えます。NABに出展するソニー、キヤノン、ニコン、富士フイルム、パナソニックの動向と期待値をまとめました。

ソニー 既存機の深化と「FX3II」への期待
既存機をファームウェアアップデートで機能強化
ソニーは「VENICE 2 Ver.4.1」をリリースしたばかり。加えて「FX6」も ” ver.6.0 ” を予定しています。他にも「BURANO ver3.0」を5月に予定。
FX3II
ここ最近「FX3II」が噂されています。NABに向けて発表されるのかどうか気になるところ。今のところ以前に登場したスペック情報(噂)はガセと言われています。ニコン「ZR」やキヤノン「EOS C50」が登場しただけに期待が高まる機種ではないでしょうか。加えて「FX6」後継機はどうなるのか注目です。
動向
ソニーは今年ハードの新型発表だけでなく ” 既存機の深化 ” にも取り組んでいます。NABを目前にVENICE 2 (V4.1) やFX6 (V6.0) が次々とアップデートされる展開に。特に「FX6」に上位機譲りのUIが搭載される点は、多くのユーザーがNABの実機展示で確認したいポイントになるでしょう。あとは新型カメラが発表されるのかどうか…。あとはバーチャルプロダクション関連の制作ワークフロー情報が登場するかもしれませんね。
キヤノン プロとコンシューマーの境界線
ちなみにキヤノンはこれまでコンシュマー機 EOSカメラとプロ機器 シネマEOSのラインをくっきり分けてきました。すでに「EOS C50」や「EOS R5 C」などの機種を投入済み。ある意味ソニーのように ” EOSカメラ ” と ” シネマEOS ” の境界線を消していくのか個人的に注目したいところ。
EOS C50 実機デモ
実は2026年1月に「EOS R50」はNetflix認定カメラになりました。それゆえにキヤノンブースで実機によるNetflixワークフローのデモを実施してもおかしくありません。
VCM シネレンズへの期待
このところ ” VCM (ボイスコイルモーター) ” を採用したレンズが注目されています。VCMを装用する事で、静止画・動画静かな高速静音AFを実現を実現するだけにシネレンズにも積極的に採用するのか注目です。
シネマEOSにAIオートフォーカスへの期待
方向性としてシネマEOSにおける被写体認識AFの更なる高精度化を計画しているのかどうか。
次世代フラッグシップ「EOS C300 Mark IV」への期待
シネマEOSの屋台骨である「C300シリーズ」の更新時期が迫っているのではないでしょうか。「EOS R1」に搭載された ” Accelerated Capture システム ” は高速信号読み出しを可能にしています。そのため次世代機は、グローバルシャッターに迫るローリングシャッター制御の実現が期待されています。加えて今後「C400」と「C80」の間を埋める機種を計画しているのかどうか気になるところ。

ニコン REDのDNA
すでに動画志向カメラ「ZR」を投入しており、ZカメラにREDの血が巡り始めています。今後さらに進んで ” 映画を撮るニコン ” を目指すのか、その分野はREDに任せるのか注目したいところ。
シネレンズロードマップ
ちなみにニコンはREDを子会社化した時に ” シネレンズ ” 投入への意気込みを語っていただけに、NAB2026でシネレンズロードマップが公開されるのかどうか。ニコンブースで何かしらモックアップが展示されれば盛り上がるのではないでしょうか。
APS-C版 ZR への期待
Zカメララインアップにおける動画志向カメラ拡充への期待値。例えば「APS-C版 ZR」など。少なくともニコンがNABに出展する以上は、REDと共に何かしら提案や情報発信をはずです。
富士フイルム GFX ETERNA 55普及への道
GFX ETERNA 55 × IMAX認証
2026年1月に「GFX ETERNA 55」は、IMAX認証(Filmed For IMAX)を取得しました。これは富士フイルムのカメラとし初快挙。世界最高峰の映画制作環境(IMAXシアターでの上映を前提とした作品)でメインカメラとして使用できる信頼性と画質が公認されたことを意味します。
これにより、ソニー「VENICE 2」やARRI「ALEXA 35」そしてRED「V-RAPTOR」といった、ハリウッドの第一線で活躍する ” IMAX認証カメラリスト ” に富士フイルムの名が刻まれることになりました。今後富士フイルムがハリウッドにどこまで食いこめるか楽しみです。
すでに日本ではテレビ朝日の人気刑事ドラマ「相棒24」で「GFX ETERNA 55」を導入し撮影されています。
パナソニック サプライズへの期待
LUMIX S1H II
やはり「LUMIX S1HII」の発表に期待している方は多いのではないでしょうか。すでに海外認証機関に未発表カメラが登場済み。その内の1機種が「S1HII」ではないかと言われています。加えてCP+2026で新製品を匂わす発言と「S1HII」開発中を明言しているだけに、期待が高まります。
IPカメラ
ボックスカメラ「AK-UBX100」に見られるように、カメラをLANケーブル1本で繋ぐIP化の波を最も現実的な形で提案できるのがパナソニックの強みです。IT/IPプラットフォーム「KAIROS」用いたソリューションを提案してるのではないでしょうか。※ライブ中継・配信および会場演出の「撮る・創る・映す」を革新するライブ映像制作プラットフォーム
まとめ
CP+はユーザーがカメラを楽しむ場所。NABはカメラが現場で戦う姿を見る場所と言えるのではないでしょうか。各社は、取り組み方と方向性が異なる領域があるので興味深いです。触れませんでしたが、音の方は ” 32bit float録音 ” の浸透に注目したいところ。大きな流れでは、「AIによる撮影支援」や「シネマとスチル(プロとコンシューマー)の完全融合」あたりでしょうか。
ちなみにデジカメライフでは年始にその年に開催される写真&映像系イベントスケジュールをまとめた記事を掲載しています。


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