ソニーから待望の新しい超望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5 GM OSS | SEL100400MC」が登場しました。従来の定番モデルである「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS | SEL100400GM」から、なんとズーム全域において「F4.5通し(固定絞り)」へと劇的な進化を遂げています。
本記事では、この注目の新旧2モデルの基本スペックを徹底比較。それぞれの特徴や具体的な違い、そして「どちらを選ぶべきか」のチェックリストを分かりやすく解説します。

基本スペック比較表
| 項目 | 100-400mm F4.5 GM | 100-400mm F4.5-5.6 GM |
| 開放F値 | F4.5 通し | F4.5 – F5.6(可変) |
| ズーム方式 | インナーズーム | 繰り出し式ズーム |
| レンズ構成 | 20群28枚(フィルター1枚含む) | 16群22枚 |
| 最短撮影距離 | 0.64m(W)- 1.5m(T) | 0.98m(ズーム全域) |
| 最大撮影倍率 | 0.25倍 | 0.35倍 |
| フィルター径 | 95mm(40.5mm差し込みフィルター対応) | 77mm(フィルターは前マウントネジ式) |
| 外形寸法(最大径×長さ) | 約119.8 × 328 mm | 約93.9 × 205 mm |
| 質量 | 約1,840g | 約1,395g |
| AFモーター | XDリニアモーター(4基) | ダイレクトドライブSSM / ダブルリニアモーター |
| 主な独自機能 | ファンクションリング、差し込みフィルター枠 | ズーム操作感調整リング |
| 発売日 | 2026年6月5日 | 2017年7月28日 |
FE 100-400mm F4.5 GM OSSの特徴

ズーム全域「F4.5通し」とインナーズームがもたらすプロ仕様の機動力
最大の特徴は、400mmのテレ端にズーミングしても開放F4.5を維持できる点です。「ズームによってシャッタースピードを変えたくない」という現場のプロの声を反映し、露出変化のない安定した撮影を可能にしました。また、インナーズーム方式の採用により、ズーミングによる全長変化がなく、重心バランスが常に一定に保たれるため、ジンバル運用や手持ちでのフレーミングが極めて安定します。
4カ所のフォーカスホールドボタンや、割り当て可能な「ファンクションリング」、40.5mmの「差し込みフィルター枠」を新設したところも見逃せません。
最新の光学設計と圧倒的なAFスピード
新開発の「ED XAレンズ(特殊低分散超高度非球面)」や超高度非球面XAレンズを贅沢に配置し、ズーム全域で画面周辺部まで極めて高い解像性能を誇ります。
AF駆動には4基のXDリニアモーターを搭載。従来比で最大約3倍(α9 III装着時)の高速化を達成しており、テレコンバーター装着時でも一瞬のチャンスを逃さない圧倒的な動体追随性を発揮します。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSの特徴

軽快なフットワークを可能にする圧倒的な軽量・コンパクトさ
発売以来、多くのフォトグラファーに愛されてきた最大の理由は、焦点距離100-400mmの超望遠でありながら約1,395gという軽量設計にあります。新型(SEL100400MC)と比較して約445gも軽く、レンズ全長も205mmと非常にコンパクト。カメラバッグへの収まりが良く、長時間の歩行や手持ち撮影でも体への負担が少ないのが大きなメリットです。
優れた近接撮影能力
最短撮影距離がズーム全域で0.98m、最大撮影倍率が0.35倍と、このクラスの超望遠ズームとしては非常に寄れるレンズです。遠くの被写体だけでなく、足元の花や昆虫、機材のディテールなどを大きくクローズアップして撮影する、テレマクロ的な運用において今なおトップクラスの使いやすさを誇ります。
定評のあるG Masterクオリティ
両レンズはGMレンズです。この「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」は発売から時間は経っていますが、ズーム全域での高い解像性能と美しいボケ味は現在でもプロの現場で高く評価されています。
両レンズの違い
レンズ構成図

- SEL100400MC : 20群28枚
ED XAレンズ、XAレンズ、スーパーEDガラス2枚、EDガラス3枚 - SEL100400GM : 16群22枚
スーパーEDガラス、EDガラス2枚
新型はレンズ枚数が一気に増え、全域で歪みや色にじみを極限まで抑え込む「現代最高峰の贅沢設計」が施されています。
F値の設計と露出の安定性
新型はF4.5の固定、従来型はF4.5-5.6の可変です。新型は400mm時でもF4.5の明るさを維持できるため、夕暮れ時や屋内スポーツなどの暗いシーンでシャッタースピードを稼ぎやすく、ボケ量も大きくなります。
サイズ・重量とズーム機構
新型はインナーズーム化とF4.5通しの大口径化に伴い、重量が約1,840g、フィルター径が95mmと大型化しました。一方、従来型は繰り出し式ですが、非常にスリムで軽量。可搬性においては従来型に軍配が上がります。
操作性と拡張性
新型はレンズ前面の95mmフィルターに加え、40.5mmの差し込み式(ドロップイン)フィルター枠を新たに搭載。PLフィルターなどの運用がスムーズになりました。さらに、3つの機能を割り当てられる「ファンクションリング」も新設されています。
動体追随性と動画への適応
新型は最新のアルゴリズムとXDリニアモーターにより、不規則に動く野鳥やスポーツへの追随性が飛躍的に向上しました。動画撮影時のブリージング補正や、手ブレ補正「MODE 3」にも対応しています。
MTFチャート

中心部のシャープさは互角ですが、新型は『画面の四隅の解像力』と『ボケの美しさ』がテレ端400mmでも全く崩れないのが恐ろしいところです。
公式オンラインストア販売価格(税込)※2026年6月7日時点
- FE 100-400mm F4.5 GM OSS … 726,000円
- FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS … 364,100円
両レンズの価格設定は、絶対触れておく必要があるポイントです。新型はF4.5通しで最新の光学設計を採用し、操作性と拡張性も向上しており、従来型の「ほぼ倍」のプレミアムな価格帯(300mm F2.8 GM等に近いクラス)へと格上げされています。
※ソニーストアでは、My Sony ID登録でもらえる「10%OFFクーポン」の利用や、長期保証(3年ベーシック/ワイド)が標準・優待で付帯するため、高額なG Masterレンズを安心して購入できます。
購入を迷った時のチェックリスト:あなたはどっち派?
価格差が約32万円あるため、自分の撮影スタイルにどちらが合致しているかを見極めることが重要です。
FE 100-400mm F4.5 GM OSSが向いている人
- 400mmのテレ端でも、とにかく明るいF4.5でシャッタースピードを稼ぎたい
- モータースポーツや野鳥、航空機など、超高速で動く被写体を最新ボディ(α9 IIIなど)の最高性能で追いたい
- テレコンバーター(1.4x / 2.0x)を常用しても、画質低下やF値の低下を最小限に抑えたい
- ジンバルや三脚運用が多く、ズーミングによる重心移動(全長変化)がないインナーズームが必須
- 動画撮影において、滑らかなフォーカス送りや露出の一定化を求めている
- 同時発表された次世代高画素機「α7R VI」の描写性能とAF性能を引き出したい
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSが向いている人
- 手持ち撮影がメインで、1.4kgを下回る「軽さとコンパクトさ」を最優先したい
- 風景や鉄道、スナップなどが中心で、日中の屋外撮影が多いため可変F値でも困らない
- 被写体にグッと近づいて大きく写す「テレマクロ撮影」も楽しみたい
- 予算を40万円前後に抑え、浮いた予算をボディや他のレンズ(標準ズームなど)の拡充に回したい
- 既存の77mm径フィルター資産(PLやNDなど)をそのまま流用したい
まとめ : 最後の一押し
驚異のスペックで超望遠の基準を塗り替えた新型「SEL100400MC」は、価格やサイズを犠牲にしながら最高の描写と動体性能、そしてF4.5通しの露出安定性を求める「プロ・ハイアマチュア」のための究極の1本です。
一方で、従来型「SEL100400GM」は、その優れた機動性と近接撮影能力、そして「手の届きやすくなったプレミアムレンズ」としてのコストパフォーマンスが改めて際立つ結果となりました。
ご自身のメイン被写体と、許容できる重量・予算に合わせて、最適なマスターピースを選んでみてください。


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