官報にリコーイメージングの2025年度(2025年4月-2026年3月 / 第15期)の決算公告が掲載されました。当期純利益は53億5,400万円を記録して黒字を継続。これにより、長年同社を苦しめてきた「累積赤字」を見事に一掃し、ついに利益剰余金の黒字化を達成しました!

官報とは
官報は、国(独立行政法人 国立印刷局)が毎日のように発行している「国の広報紙(機関紙)」です。国が決定した法律や政令の公布、裁判所の破産手続きなどの公告が掲載される、極めて公的な信頼性の高い媒体です。
この官報には、国や役所の情報だけでなく、一般の株式会社の「決算(貸借対照表の要旨)」も掲載されます。これは会社法という法律によって、「株式会社は事業年度が終了した後に、決算を一般に公表(公告)しなければならない」と義務付けられているためです。
リコーイメージングの決算公告も、この法律の定めに従って官報に掲載された公式な財務情報となります。
リコーイメージング 第15期(2025年度)実績
- 純利益 : 53億5,400万円
- 利益剰余金 : 33億2,800万円(累積赤字解消・黒字転換)
- 総資産 : 191億8,600万円
リコイメ ここ数年の実績(純利益/利益剰余金)
| 事業年度 | 当期純利益 | 利益剰余金 |
| 2025年度(第15期) | 53億5,400万円 | 33億2,800万円 |
| 2024年度 | 41億5,300万円 | ▲20億2,600万円 |
| 2023年度 | 38億3,900万円 | ▲61億7,900万円 |
| 2022年度 | 11億4,100万円 | ▲100億1,900万円 |
| 2021年度 | ▲3億9,600万円 | ▲111億6,000万円 |
| 2020年度 | ▲11億3,000万円 | ▲107億6,300万円 |
| 2019年度 | ▲6億3,700万円 | ▲96億3,300万円 |
| 2018年度 | 3,600万円 | ▲89億9,500万円 |
| 2017年度 | ▲5億8,700万円 | ▲90億3,200万円 |
2022年度以降、着実に黒字を積み重ねてきたリコーイメージング。それでもなお、2024年度時点では▲20億2,600万円の利益剰余金(累積赤字)という過去の重荷を背負っていました。そんな中で迎えた2025年度決算。蓋を開けてみれば、純利益53億5,400万円を叩き出す大躍進となりました。この巨額利益によって過去の累積赤字は見事に解消され、利益剰余金は33億2,800万円の黒字へ。名実ともに「完全復活」を告げる記念碑的な決算となりました。
爆発的ヒットの背景にある「GR IV」シリーズの存在と、これからのPENTAXへの期待
この驚異的なV字回復と累積赤字の解消を支えたのは、やはり同社の看板製品である「GR」シリーズの圧倒的な人気です。
特に2025年には、約6年半ぶりのフルモデルチェンジとなった新世代「RICOH GR IV」シリーズが発売されました。新開発のレンズやセンサーを搭載したこのモデルは、発売直後から世界的な品薄状態が続くほどの大ヒットを記録。現在でも抽選販売が行われるなど、その人気は衰えるところを知りません。
2025年度に健全な財政基盤を確立し、新製品開発への「体力」を蓄えた今、カメラファンが次に期待したくなるのは「PENTAX」ブランドの動向です。GRシリーズが稼ぎ出した潤沢な利益を武器に、今後どのような尖った新製品やレンズを展開してくるのか。「完全復活」を遂げたリコーイメージングの次なる一手に、大きな注目が集まります。


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