シグマ「FP2」は、シグマ史上最高のカメラ

PetaPixelが、シグマのLマウント フルサイズミラーレスカメラ「FP2」レビュー記事を掲載しました。元記事のタイトルは「The Brick with a Heart of Gold / 無骨な小さな塊に、最高の魂(性能)が宿る」となっています。

※Heart of Goldは慣用句で「純粋で優しい心を持っている」という意味合いがあり、「見た目は小さくて黒い四角い塊(レンガ)みたいだけど、中身(性能・画質・本質)は最高に輝いている素晴らしい機材」という意味合いを込めて訳しました。

シグマ FP2

PetaPixel スコア : 7/10

「FP2」のPetaPixel スコアは、7/10を獲得。シグマは機能的にするために、このカメラに非常に風変わりな設計(デザイン)や少しぎこちない回避策を採用しているが、画質とAFパフォーマンスは素晴らしいと評価。「FP2」は高速・高性能を実現しており、間違いなく真のハイブリッドカメラであるとのこと。

FP2の長所

  • 非常にコンパクトな設計(デザイン)
  • 写真撮影において素晴らしいAFを実現
  • 部分積層型センサーによって電子シャッター周りの多くの問題が軽減されている
  • カラーモードが楽しい
  • 充実したカスタマイズ機能

FP2の短所

  • 後付けのアタッチメントは洗練されておらず、パッケージ全体のコストを押し上げる
  • 複数のアタッチメントを同時に使用するためのスペースやポートが限られている
  • 高フレームレート撮影は、カメラが過熱する
  • ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)が搭載されていない

評価・結論

使用感

「FP2」は依然としてレンガのようなボディでメカシャッターを搭載していないが、部分積層型センサーを搭載することで、いくつかの欠点は緩和されているとのこと。新バッテリー「 BP-91」を採用することで静止画撮影はCIPA基準で最大370枚まで向上したと解説。※動画約130分の撮影が可能

210万ドット背面液晶モニターはチルト式を採用することで、ウエストレベルやハイアングルからの撮影に対応し、晴天下では視認性はギリギリといったところだが、細部の描写は素晴らしいと評価。

テスト撮影で付属していたグリップをボディに装着することでフィーリングは向上するものの、握り心地はあまり良くなかったと感想を掲載。「FP2」の長く重いレンズを装着して撮影する場合は、役立つだろうとコメント。

「FP2」は、ボディ全体に複数の1/4-20ネジ穴が設けられており、特に動画撮影する場合カスタマイズしやすい設計になっているとのこと。

ボタンとダイヤル類は非常に洗練されており、しっかりとしたフィーリングが得られると評価。カスタマイズ可能なボタンがもう少しあればと要望も掲載しています。メニューはこれまで使ってきたものよりも直感的に使えるようになっているが、コマンドダイヤルを積極的に使うことに慣れるまでは、Dパッド(十字キー)での操作が少し遅く感じられるかもしれないと説明。メニューの奥深くに入らないで済むカスタムボタンがもっと欲しいとのこと。

「FP2」は非常にカスタマイズ性が高く、自分の好みの撮影スタイルに合わせてカメラを調整できる点が本当に気に入ったと評価。AF-ONボタンの設定や、AFの操作設定のカスタマイズ、絞り制御や露出補正用のダイヤルの好みに合わせた設定など様々な調整が可能とのこと。

カスタムボタンが足りずD-padに割り当てるしかないことを唯一の不満として挙げています。もう1つ独立したコマンドダイヤルを設けるか、D-padに頼らなくて済むよう、独立したカスタムボタンを増やすのどちらかがあれば、この誤操作の問題は回避できたはずだと意見を述べています。それでも「FP2」は、これまでのシグマ製カメラの中で最もカスタイマイズ性が高く、使いやすい操作系を実現していると評価。

別売りアクセサリーの電子ビューファインダー「EVF-21」に関しては評価しておらず、見た目も使い勝手もひどいと低評価。

「FP2」は70GBの内蔵ストレージを搭載し、UHS-II対応のSDカードスロットも採用していることを評価。

部分積層型センサーを搭載することで読み出し速度が向上しローリングシャッター現象を低減しており、これはメカシャッターを搭載していない「FP2」にとって非常に重要なポイントであると解説。ハイブリッドカメラにとって素晴らしいセンサーであり、シグマが掲げる「FP2は50:50のハイブリッドカメラ」と位置付けており、見事に達成されていると評価しています。

「FP2」のカラーモードは、競合他社が新たなカラー・ルックを取り入れいてるなか、興味深く使って楽しいプロファイルを用意しているとのこと。

「FP2」で大きく期待されていたのはAF性能であり、瞳AFの精度をはじめ、構図内の静止物(動かない被写体)の追尾も問題ないと解説。「FP2」は「BF」よりもAF性能がさらに向上している模様。ちなみに「FP2」は、鳥認識AFにも対応しました。非常に信頼性が高く自然にピントを合わせるコンパクトカメラに仕上がっていると評価しています。

「FP2」は高速連写20コマ/秒に対応しており、高速センサーの恩恵でローリングシャッター現象に起因する問題の多くを回避できると解説。バッファ容量も大きく、RAW形式で約180枚の連続撮影が可能とのこと。※スペックシートによると、Jpegは200枚連続撮影が可能

パワフルな動画性能

初代「fp」は非常に高性能なビデオカメラだったため、動画機能に改良を加える上で良好な土台があったと説明。今回「FP2」に搭載した部分積層型センサーは、多くの恩恵をもたらすことだろうとコメントしています。

モジュラー性の高い設計が施された「FP2」は、静止画撮影よりも動画撮影に適しているとのこと。しかし、「FP2」のポート(端子類)は物足りないとヘッドホンジャックがないことを指摘。その一方で、フルサイズのHDMI端子が搭載されたことは大きな改善点と評価。

「FP2」は4K60pに対応し、クロップありで120pまで対応していることを説明。ダイナミックレンジは非常に素晴らしく、オープンゲート6K30p撮影に対応し、効率的なH.264やH.265から、非常に高画質なProRes RAW HQまで選択可能であると解説。RAW映像データを記録するには外付けSSDが必要になるものの、L-Logを使用したH.265モードはグレーディングに十分なダイナミックレンジを確保しつつ、使い勝手も優れているとのこと。

動画撮影においてもAF性能の改善は状況によって有効だが、依然としていくつかの制限があると指摘。動体の被写体からピントが外れることがあるそうです。

動画撮影時に熱対策は非常に良く機能しており、アクティブ・クーリング機能は搭載されていないが、液晶の背面にヒートシンクのフィンがあり、その隙間から空気が流れる仕組みになっていると解説。オープンゲートで1時間30分にわたって連続稼働し続けたことは非常に素晴らしい結果としながらも、4K60p撮影では33分でシャットダウンしたとのこと。常に60pで撮影する場合は、オーバーヒートに注意しておく必要があるそうです。

シグマ史上最高のカメラ

シグマのカメラの中で、初めて「使っていて楽しい」と感じられた一台であると表現しています。

シグマ特有の設計思想や、カメラとして機能させるための扱い難い作法は見受けられると指摘。しかし、カメラの核心部分である「画質」と「AF」は素晴らしいと絶賛。写真と動画の両方を手掛けたいクリエイターにとって、まさに真のハイブリッドカメラと言えるだろうと結論付けています。

パナソニック「LUMIX S9」のように人気を集めるカメラになる可能性があると指摘しています。

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