【四季報業界地図】ミラーレスカメラ生産台数ランキング2025!ミラーレス市場のみではニコンと富士フイルムの順位は不動

東洋経済新報社が最新の「会社四季報 業界地図 2027」を発売しました。本書には、エレクトロニクス、半導体、電子デバイス、自動車などの分野を専門とする市場調査会社「テクノシステムリサーチ」のデータに基づく、最新のミラーレスカメラとデジタル一眼レフのメーカー別生産台数が掲載されています。

四季報業界地図 デジタルカメラ

カメラ業界のシェアを測る資料としては「日経 業界地図」も有名ですが、掲載基準に違いがあります。日経版が「デジタルカメラ全体(ミラーレス・コンデジ・一眼レフなど)の出荷台数」をベースにしているのに対し、四季報版は「ミラーレスカメラ」と「デジタル一眼レフ」を細分化した生産台数を表記しているのが特徴です(※調査元はいずれもテクノシステムリサーチ社)。

ミラーレスカメラ生産台数ランキング2025

  1. キヤノン … 230万台 ↑
  2. ソニー … 180万台 ↑
  3. ニコン … 86万台 ↑
  4. 富士フイルム … 75万台 ↑
  5. パナソニック … 27万台 ↑
  6. OMデジタル … 12万台 ↓

「日経 業界地図」におけるデジカメ全体シェアでは、ニコンと富士フイルムの順位が入れ替わりましたが、この「四季報版」が示すミラーレスカメラ市場においては順位変動はなく、ニコンが3位、富士フイルムが4位となっています。この2つのデータの差から、デジカメ全体の視点だと、富士フイルムはハイブリッド・チェキや「X100VI」「X half」などのコンパクトデジタルカメラ(レンズ一体型)が、大きく台数を稼いでいたことが伺えます。

しかし、ミラーレス市場単体で見てもニコンと富士フイルムの差は11万台となっており、これを大きな差と見るか、射程距離と見るか、評価が分かれるかもしれません。

ミラーレスカメラ市場では、キヤノンとソニーが3位以下の競合他社を大きく引き離していることが分かります。

OMデジタル以外は前年比で生産台数が上昇しているだけに、同社は数が望める、もしくは利益率が高いキラー・カメラが欲しいところです。

ミラーレスカメラ生産台数ランキング2024

  1. キヤノン … 205万台
  2. ソニー … 163万台
  3. ニコン … 76万台
  4. 富士フイルム … 49万台
  5. パナソニック … 16万台
  6. OMデジタル … 13万台

ミラーレスカメラ生産台数ランキング2023

  1. キヤノン … 196万台
  2. ソニー … 153万台
  3. ニコン … 63万台
  4. 富士フイルム … 38万台
  5. パナソニック … 14万台
  6. OMデジタル … 12万台

デジタルカメラ市場は、スマートフォンが台頭する以前の頃と比べると大きくシュリンクしていますが、このところのミラーレスカメラの普及とコンパクトデジタルカメラの人気復活で、市場自体は少しずつ回復しつつあります。

今回併記した2023年・2024年のデータと2025年の最新ランキングを比較しても、ほとんどのメーカーが毎年着実に生産台数を伸ばしていることが分かります。市場の底打ちから「プレミアム化(高付加価値化)」を伴った再成長のフェーズへ移行しているのが、近年の大きなトレンドです。


デジタル一眼レフ 生産台数ランキング2025

ミラーレスへのシフトがほぼ完了したかに見えるカメラ市場ですが、「四季報 業界地図」には貴重なデジタル一眼レフの生産データも掲載されています。

  1. キヤノン … 58万台
  2. ニコン … 6万台
  3. ペンタックス … 1万台

市場が縮小した現在も、キヤノンが年間58万台もの一眼レフを生産している事実は驚きを禁じ得ません。現在、日本国内のキヤノン公式ページにラインアップされている一眼レフは「EOS Kiss X90」のみ。このデータからは、新興国市場を中心とした低価格なエントリー一眼レフの根強い世界需要を、キヤノンが1社で文字通り「一手」に引き受けている構図が浮かび上がります。

一方のニコンは、今なおプロ・ハイアマチュアに愛される傑作機「D850」をはじめ、「D780」「D7500」をラインアップし、質実剛健なクオリティ重視で6万台の規模を維持しています。

また、大ヒットを記録している高級コンデジ「GRシリーズ」にリソースを注力しているリコーイメージングですが、一眼レフの生産台数は1万台。同社は「一眼レフの未来を紡ぐ」と言明している唯一のメーカーであり、カメラファンの間ではペンタックス・ブランドから登場する次なる新型一眼レフへの期待が静かに高まっています。

会社四季報 業界地図 2027

会社四季報 業界地図 2027

先程も触れましたが、デジタルカメラ市場のデータを読み解く上で、「四季報版」はミラーレスと一眼レフを細分化した構成、「日経版」はコンデジやビデオカメラまで含めた市場全体の俯瞰に適した構成となっており、両誌は甲乙つけがたい存在です。

Amazon : 会社四季報 業界地図 2027年版(アフィリエイト・リンク)

コメント

  1. koppel より:

    面白い内容ですね。
    ニコンは伸ばしてますけど、やはり富士フィルムの伸び率がすごいですね。
    ほとんどがAPS-CのXシリーズだと思いますが、別段価格が安いわけではないので利益は出ているのでしょうね。

    パナソニックはSシリーズが伸びているのでしょうか?
    OMシステムは心配ですね。正直マンネリ化が出てきている感じがします。