キヤノンの撮影した1枚の写真から3Dモデルを生成する独自技術「Dual Pixel 3D」を活用する、PC用アプリケーション「Dual Pixel 3D Converter」が提供開始され、公式撮影Tips動画や紹介ページも公開されました。

Dual Pixel 3Dとは

キヤノン独自の「Dual Pixel 3D」技術は、像面位相差AF技術 「デュアルピクセルCMOS AF」で取得した距離情報を活用し、Dual Pixel RAWモードで撮影した1枚の写真から高品質な3Dモデル・立体写真を生成する技術です。ちなみにこの技術を活用するには、PC用アプリケーション「Dual Pixel 3D Converter」を経由して3D画像を生成する必要があります。
従来の3Dモデル生成(フォトグラメトリ)は数十〜数百枚の多アングル撮影が必要でしたが、「1枚のDPRAW / 距離情報付きJPEGから生成できる」手軽さが最大の特徴です。
プレスリリースを見る限り、キヤノンは個人だけではなく法人向けサービス(B2B)展開を構想しています。リコーが360度カメラ「RICOH THETA」とクラウドサービス「RICOH360」を活用しB2B領域を展開しており、キヤノンはフォトスポットサービス、Eコマース、広告などの幅広いビジネスやサービスへの応用を見据えている印象です。
対応機種 ※2026年10月8日時点
対応カメラ
- EOS R5
- EOS R5 Mark II(ファームウェア Ver.1.3.1 以上)
- EOS R6 Mark II
- EOS R6 Mark III
- EOS R7
- EOS R8
- EOS R8 Mark II(距離情報を保持したJpegデータを生成可能)
- EOS R10
対応レンズ
- RF24-70mm F2.8 L IS USM
- RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
- RF24-105mm F4 L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF35mm F1.8 MACRO IS STM
- RF50mm F1.8 STM
- RF70-200mm F2.8 L IS USM
- RF70-200mm F4 L IS USM
- RF85mm F2 MACRO IS STM
- RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
- RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
- RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
上記は「Dual Pixel 3D Converter」に対応している機材一覧です。最新機種の「EOS R8 Mark II」は、カメラ側で「距離情報」を保持したデータを生成できるため、DPRAWだけでなく通常のフォーマット(距離情報付きJPEG等)から直接高速に変換処理が行えます。
「Dual Pixel 3D」撮影のコツ
高精度な3Dモデルを生成するためには、カメラ側で正確な距離情報を取得できるよう撮影設定や構図に少しコツが必要です。
適度な被写界深度が必要で、F8以上絞り込んでしまうと3D生成されず、F5.6以下の被写界深度で調整することを提案しています。鮮明なデータが必要なのでISO1600以下の撮影を推奨し、ISO3200以上は3D生成に対応していないとのこと。
- 得意な被写体
料理・スイーツなど形状や質感がはっきりし立体感が際立つものや、植物・花のように葉や花びらで奥行きを表現できる被写体と非常に相性が良いです。 - 撮影時の注意点
日の丸構図かつ俯瞰気味で被写体に死角ができないように撮影するのがポイントで、撮影距離は使用レンズの「焦点距離の5~10倍」を推奨しています。なお、反射が強い素材や細い形状の被写体は3Dモデル化が難しい場合があります。
「Dual Pixel 3D」技術自体は今後もアップデートを重ねて向上していくと考えられるため、今後のエコシステムやビジネス展開を含め注目していきたいところです。


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