先日、DJIが中国の民間宇宙スタートアップ「LandSpace(藍箭航天)」とコラボしたロケットブースター動画が、再生回数200万回を超え大きな話題となっています。しかし、そこで黙っていないのがライバルのInsta360です。

9月1日、彼らは負けじと新たなロケットコラボ動画を公開。スマートに生還したことを演出したDJIに対し、ボディが焼け焦げようともデータを死守した「泥臭くも圧倒的なタフネス(証人としての使命)」を猛烈にアピールし、両社は宇宙ビジネスのフロンティアでも火花を散らしています。
人間が重力の限界に挑むとき、私たちはその恐ろしくも美しく、そして歴史的な一瞬一瞬を記録するため、最前線に立ちます。3,000℃に達するエンジンの噴射炎から苛烈な音響衝撃波まで、Insta360のカメラは人が決して踏み込めない領域に設置され、宇宙探査の未来を特等席からお届けします。
無傷で戻れなかったカメラもあります。灼熱の炎に炙られ、完全に焼き尽くされたものもありました。しかし、すべてのカメラが映像を記録し切りました。
人類のあらゆる飛躍には、目撃者が必要です。それこそが、私たちの存在理由です。※YouTube上の解説文より
アクションカメラ市場で激しいシェア争いを繰り広げる中国の2大巨頭、DJIとInsta360。法廷で特許をめぐる訴訟を繰り広げ、まさに「犬猿の仲」として知られる両社の泥沼の戦いが、ついに地上を飛び出し「宇宙」という新たなフロンティアへと突入しました。

DJIの方の動画は改造を施していない「DJI Osmo Action 6」がロケット上昇時や再突入時の400℃〜500℃に達する空力加熱や、激しい高周波振動という地獄のような環境を耐え抜き、発射から着陸までノーカットで撮影することに成功したことをアピールしています。


一方、今回のInsta360動画では過去に関わったプロジェクトをまとめた編集動画となっており、カメラボディが焼け焦げ溶け落ちようとも、映像を記録しきったことを猛烈にアピールしており、DJI動画に対抗していることは明白です。
宇宙開発の本質は「国家安全保障」であり、すなわち国防そのものです。技術の海外流出やスパイリスクを回避する必要がある宇宙開発において、米国製カメラ(GoProなど)が排除され、自国トップ企業である「DJI」や「Insta360」のカメラが独占的に採用されるのは、当然の帰結と言えます。
今回の両動画が単なるプロモーション動画ではなく、国策として推進される宇宙事業のインフラ・計測機器としての「次なる利権」を奪い合う、絶対に負けられない戦いの場と言えます。

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