ニコン「Z5IIC」は、EVFを必要としない方にとって低価格で本格的な性能が得られる価値の高い選択肢

PetaPixelが、ニコン Zマウント 小型軽量コンセプト フルサイズミラーレスカメラ「Z5IIC」レビュー記事を掲載しました。元記事のタイトルは「ニコン Z5IIC レビュー : よりコンパクトで、よりスタイリッシュ、そしてほぼすべての機能を備えている」となっています。

ニコン Z5IIC ボディ

PetaPixel スコア

「Z5IIC」のPetaPixelスコアは、7/10を獲得。「Z5IIC」がこの価格帯で特に際立っている点として、非常に信頼性の高い動画AFと、効果的なIBIS(ボディ内手ブレ補正)システムを挙げています。

Z5IICの長所

  • 素晴らしい画像品質
  • 3Dトラッキング対応の信頼性の高いAF
  • バランスの取れた充実した動画機能
  • 効果的なボディ内手ブレ補正機構(IBIS)

Z5IICの短所

  • 構図決めや安定した撮影に欠かせないEVFを非搭載
  • 無印「Z5II」と比較して、明確に解像度が低い背面モニター
  • プロ向けのコントロール系統の欠如

評価・結論

「Z5IIC」はEVFを搭載していないものの、米国価格は1,399ドルであり、無印「Z5II」より450ドル安価な戦略的価格設定を施したモデルです。※国内ニコンダイレクト販売価格は、238,700円(税込)です。

使用感

「Z5IIC」はEVFの廃止によるスタイリッシュなフラットトップデザインと約620gへの軽量化を実現した一方、AFジョイスティックや専用AF-ONボタンなどの操作系が省略されている。また、ストレージは「Z5II」のデュアルからUHS-II対応のシングルスロットに変更されているが、大型グリップの維持により優れたホールド性を確保している。

静止画性能

「Z5IIC」は優れた低照度性能と広いダイナミックレンジを実現した2400万画素センサーを搭載し、高コントラストな風景写真でも豊かな階調表現を実現している。このセンサーは派手さはないが、非常に高性能でAPS-Cカメラを凌駕している。また、上面ボタンからアクセス可能な新ピクチャーコントロールによる美しいJPEG画質を備える一方、電子シャッター使用時はローリングシャッター歪みが発生する可能性がある。

動画性能

「Z5IIC」はクロップなしのオーバーサンプリングによる4K/30p撮影やN-Log内部記録に対応し、低照度時でも精細でクリアな画質を得ることができる。豊富なプロ向け動画アシスト機能やタリーランプを搭載する一方、4K/60p撮影時はAPS-Cサイズ相当にクロップされる。この価格帯で信頼性の高いAFとIBISを備えている点は素晴らしく、フロントのタリーランプ採用についても高く評価したい。

存在価値

「Z5IIC」は、EVFを使用しない写真家や動画クリエイターにとって、1,399ドルという低価格で本格的な撮影性能が得られる極めて価値の高い選択肢であると評価。「Z5II」との約450ドルの価格差は、より上質な標準レンズや単焦点レンズを購入するのに十分な額であり、EVF不要派にとっては機能的なダウングレードも十分に許容範囲内である。

Z5II セール

補足 : 日本と米国では「Z5IIC」と「Z5II」の価格差に違いがあり、日本では約2万円の価格差ですが、米国では450ドル(約7万円)の価格差があります。現在米国では「Z5II」はセール価格となっており、1,849ドルから1,699ドルに値引きされていますが、それでも約4.7万円の価格差があります。※米国ニコン公式オンラインストア価格基準

【考察】デジカメライフ的視点

元記事のレビューを担当したJordan Drake氏は普段からファインダーを重視して撮影するスタイルのため、テスト撮影時にはEVFのない「Z5IIC」の操作感にストレスを感じたとのこと。ファインダー撮影を重視する方は「Z5IIC」ではなく「Z5II」を選ぶ方が満足度は高そうです。

しかし、EVFを必要としないユーザー層には明確な存在意義があり、フルサイズ機として非常に手頃な価格帯となっています。市場でどのように受け入れられていくのか今後の動向が楽しみです。

コメント

  1. mitsuzakura より:

    EVFレス仕様なら背面液晶の輝度を上げる方向性もあり得るはずですが、そうすると相当なコストアップとなってしまうのでしょうね。