キヤノンが、2026年12月期 第3四半期 決算発表(7月~9月実績)を行いました。キヤノン全体もイメージングも前年同期比で増収増益となっています。イメージングでは、ネットワークカメラ事業が前年同期比で+34.9%増と絶好調。カメラ事業に関しては、中東と中国以外の地域は堅調とのこと。今年分のメモリーは確保済みですが、コンパクトカメラの部材不足に直面しているそうです。
キヤノン全体の2026年Q3実績 ※7月~9月期

- 売上高 … 1兆1,588億円(前年同期比 +4.9%)
- 営業利益 … 971億円(前年同期比 +10.3%)
- 純利益 … 752億円(前年同期比 +18.2%)
米国は堅調、中東情勢の影響を受ける欧州地域が引き続き弱く、個人消費が低迷する中国も需要が弱含みした市況だったものの、第3四半期は増収増益を達成しました。キヤノンの第3四半期(7〜9月期)の売上高は前年同期比4.9%増の1兆1,588億円となり、純利益は18.2%増の752億円に拡大しました。
第2四半期に回復の兆しがみられていたプリンティング機器の業績が着実に改善し、ネットワークカメラが用途を広げ、キヤノン全体の第3四半期は過去最高とのこと。
イメージング実績 ※7月~9月期
イメージングビジネスユニットは、レンズ交換式デジタルカメラ、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、コンパクトフォトプリンター、MRシステム、ネットワークカメラ、ビデオ管理ソフトウェア、映像解析ソフトウェア、デジタルビデオカメラ、デジタルシネマカメラ、放送機器を含みます。

若年層を中心とした新規のカメラユーザーの増加が続いており、コンパクトカメラの市場規模は拡大し、レンズ交換式カメラについても、紛争が続く中東地域と、個人消費が停滞する中国以外では需要は堅調であり、今年は630万台の市場規模を想定しています。
第3四半期は、需要が旺盛なコンパクトカメラが上期に続いて5割以上の増収となりました。レンズ交換式カメラについては、販売台数は昨年を下回ったものの、昨年11月に発売したフルサイズの新製品「EOS R6 Mark III」や今年6月に発売した動画クリエーター向けの新製品「EOS R6 V」により平均売価が上昇傾向にあり、カメラ合計で対前年4.0%の増収となりました。
年間見通しについては、中東地域と中国における販売を5万台引き下げてレンズ交換式カメラの台数を275万台とするとともに、コンパクトカメラは部材不足により今年の増産数量が計画を下回る見込みとなったため下方修正しました。
しかしながら販売は総じて堅調であり、10月には、小型・軽量で持ち運びやすいフルサイズモデルの入門機「EOS R8 Mark II」を発売し、より本格的な撮影体験を求めるユーザーのステップアップにつなげるモデルとして販売を拡大していくことでフルサイズモデルの比率を高めながら、カメラ全体で年間8.1%の増収を目指します。
- 売上高 … 2,949億円(前年同期比 +16.3%)
- イメージング … 1,588億円(前年同期比 +4.0%)
- ネットワークカメラ他 … 1,361億円(前年同期比 +34.9%)
- 営業利益 … 468億円
- カメラ台数 … 62万台(-16%)
イメージング 通期見通し(2026年1月-12月)
イメージングのカメラは、レンズ交換式カメラは中東紛争の継続と中国市況の悪化、コンパクトカメラは部材不足により今年の見通しを引き下げますが、販売が好調なフルサイズの新製品「EOS R6 Mark III」「EOS R6 V」に加え、10月に発売する小型・軽量のフルサイズ入門機「EOS R8 Mark II」の販売を拡大することで、第4四半期の成長率を高め、年間では8%の売上成長を目指します。
- 売上高 … 1兆1,907億円(前年比 +12.9%)
- イメージング … 6,759億円(前年同期比 +8.1%)
- ネットワークカメラ他 … 5,178億円(前年同期比 +19.9%)
- 営業利益 … 1,916億円
- カメラ台数 … 275万台
市況の不確定要素は、中東紛争と中国市況の悪化であることを示唆しており、コンパクトカメラは部品不足に直面していることが分かります。気になるメモリーは、今年の必要量はすでに確保済みとのこと。第4四半期の購入価格も概ねキヤノンが想定していた水準にとどまったことを明らかにしています。
日本国内のカメラ事業は好調を維持

1日前に行われたキヤノンマーケティングのQ3決算発表で日本国内のカメラ事業について触れており、レンズ交換式カメラは 「EOS R50」 や「EOS R50 V」等のエントリークラスが好調に推移し、昨年11月に発売した「EOS R6 Mark III」等が増加したことにより、台数は対前年11%増とのこと。コンパクトカメラも好調を維持しています。交換レンズについては、EOS Rシリーズへの移行が促進されたことで、RFマウントへの買い替えが進んだものの、5月の価格改定前の駆け込み需要の反動により、売上は減少したことを明らかにしました。
株価は下落 ※2026年10月27日終値

本日のキヤノン株の終値は、4,904円(-0.91%)でした。メディカル事業の苦戦は以前から周知されており、決算発表前に売られた模様。市場が閉まった後の決算発表では、メディカルビジネスユニットにおける生産正常化の大幅な遅れなどを反映し、通期の連結売上高予想を4兆7,660億円に、営業利益予想を4,560億円に下方修正しました。



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