富士フイルムが、2027年3月期 第1四半期 決算発表(2026年4月-6月実績)を行いました。富士フイルム全体は過去最高の売上高を達成、イメージングは増収増益となっており「デジタルカメラユーザーや映像業界に魅力的な製品を提供していく」と明言しています。
富士フイルム全体 Q1実績(2026年4月-6月)

- 売上高 … 8,265億円(前年同期比 +10.3%)
- 営業利益 … 512億円(前年同期比 -32.0%)
- 純利益 … 374億円(前年同期比 -30.4%)
メディカルシステム、半導体材料、イメージング等で売上が伸長し、売上高は過去最高となる8,265億円(前年同期比10.3%増)に達しました。営業利益は、イメージングとエレクトロニクスが増益となったものの、ヘルスケアにおけるバイオCDMOの固定費増加、ビジネスイノベーションの体質強化を目的とした一時費用、原材料高騰の影響を受け減益(前年同期比 32.0%減)となり、セグメント別で明暗が分かれています。
イメージング Q1実績(2026年4月-6月)
イメージングは、チェキ・インスタントフォトシステム・カラー印画紙などを含むコンシューマーイメージングと、X/GFXカメラ・シネレンズ・放送用レンズなどを含むプロフェッショナルイメージングに分かれています。

「イメージング部門」
イメージング部門の連結売上高は、1,688億円(前年同期比16.2%増)となりました。当部門の営業利益は、434億円(前年同期比3.9%増)となりました。
コンシューマーイメージング事業では、インスタントフォトシステム「instax」の販売伸長により売上が増加しました。2021年の発売から人気が継続する「instax mini Evo」や、今期新色JET BLACKを加えた「instax WIDE 400」等の中高価格帯の製品の販売が好調に推移したことに加え、生産設備の増強によりフィルムの販売も伸長しています。2026年4月には、デザイン・機能ともに進化させたアナログインスタントカメラのエントリーモデル「instax mini 13」を発売し、グローバルで好評をいただいています。今後も、撮影したその場でプリントを楽しめる「instax」の魅力を広げるとともに、写真の価値と楽しさを伝えていきます。
プロフェッショナルイメージング事業では、需要が旺盛なアジアを中心にデジタルカメラの販売が伸長し、売上が増加しました。前年度発売の「FUJIFILM X-E5」や「FUJIFILM X-T30 III」等の主力機種に加え、高い人気を維持しているロングセラーモデル「FUJIFILM X100VI」も販売が好調に推移しました。今後も「GFX シリーズ」ではラージフォーマットによる圧倒的高画質を、「X シリーズ」では画質とサイズのベストバランスを実現することに加えて、「FUJIFILM GFX100RF」や「X half」、「FUJIFILM GFXETERNA 55」のような新しいコンセプトのカメラを生み出すことで、デジタルカメラユーザーや映像業界に魅力的な製品を提供していきます。※決算短信より
- 売上高 … 1,688億円(前年同期比 +16.2%)
- コンシューマー … 967億円(前年同期比 +25.1%)
- プロフェッショナル … 721億円(前年同期比 +6.0%)
- 営業利益 … 434億円(前年同期比 +3.9%)
コンシューマーイメージングの売上高は967億円(前年同期比 +25.1%)に達し、相変わらずグローバルにおけるチェキ需要の高さがうかがえます。インスタントカメラはフィルム・ビジネスでもあり、中価格帯の機種も好調とのこと。
プロフェッショナルイメージングに目を向けると、比較的購入しやすい価格帯の「X-E5」や「X-T30 III」が好調で、未だに供給不足状態が続く「X100VI」が好調とのこと。富士フイルムは、数が出るモデルから利益率が高いモデルまで売れている感じでしょうか。
今年は主力機種である「X-T6」の発表が期待されているので、さらなる増収増益に期待が掛かります。
イメージング 通期見通し(2026年4月-2027年3月)


- 売上高 … 6,700億円(前回予想から+3.1%)
- 営業利益 … 1,620億円(前回予想から据え置き)
通期見通しは前回決算発表時と大きな差異はありません。ちなみにイメージングの半導体メモリー及びIT関連部材価格高騰の業績影響は、現時点で営業利益 140億円減を織り込んでいます。現在、日本と米国が歴史的な円安を阻止するため、円買い・ドル売り等の協調為替介入を実施しており、2026年後半の為替推移も富士フイルムの業績に多かれ少なかれ影響を与えると思われます。


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